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レトロ看板60枚 往年の名画のシーンが商店街に

2008年02月18日

 映画看板による街おこしを進めている東京都のJR青梅駅周辺の商店街に、新たに商店名を織り込んだ看板約60枚が登場する。商店街側が地元青梅市の明星大造形芸術学部の学生に製作を依頼。学生らは3月上旬のお披露目を目指し、「訪れた人たちが少しでも足を止めてくれるような看板に仕上げたい」と、連日夜遅くまで製作に励んでいる。

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「雨月物語」を題材に完成させた駐車場の看板=東京都青梅市長淵の明星大で

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制作に励む学生。手前は自転車店の看板を「自転車泥棒」から。奥はオードリー・ヘプバーンを化粧品店の看板に

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「姿三四郎」から題材を取った履物店の看板を作る学生

 青梅駅周辺の商店街は94年から、青梅市に住む映画看板絵師の久保板観さんに依頼し、映画ポスターをもとにした看板約30枚を掲げ、昭和のレトロな雰囲気をテーマにした街づくりを進めてきた。

 今回は、商店名を看板に織り込んだ店舗看板の製作を企画した。学生が商店主から店のイメージや雰囲気を聞き、それに合った映画を探しだし、最もふさわしいシーンを看板に仕立てる。

 明星大造形芸術学部の渋谷和良教授が昨年12月、学生に呼びかけたところ、2〜4年生30人が手を挙げた。

 看板製作は、同学部のキャンパスで進んでいる。「ローマの休日」「第三の男」「哀愁」「荒野の決闘」といった名作のシーンを切り取り、縦90センチ、横180センチの看板に仕上げる。著作権を考慮して50年以上前の映画を選ぶのが原則という。

 3年生の桑林千閣(ち・はる)さん(21)は、3人グループで和菓子店「道味」の看板製作に取り組んでいる。店からは「和菓子に合ったイメージで、明るい感じで」と依頼を受けたという。早速、友人に「和菓子のイメージは?」とアンケート。「花畑」「和服の女性」などの答えが多く寄せられた。

 桑林さんは「映画の場面をそのまま看板にするのではなく、客の目を引く仕掛けも施し、店の要望と同時に『私たちらしさ』も表現したい」。図書館で古い映画雑誌やDVDを見て、ふさわしい映画がないか調べ、図案などを考案中だ。

 「道味」の川嶋洋子さん(60)は「新しい看板に期待している。新たな看板や学生さんのがんばりに応えられるよう、店も商店街全体もがんばっていきたい」

 渋谷教授は「自分の作ったものが多くの人に見てもらえる良い機会。店主の要望を聞きながら仕上げるため、コミュニケーション能力や社会性を育てることにも役立っている」と話す。

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