イワシマン、CDデビュー2008年02月10日 鳥取県境港市のご当地ヒーロー「三地直装 イワシマン」の主題歌が、12月に全国発売されたCD「決定盤ローカルヒーロー大全集」(2000円)に収録された。イワシマンの制作者らは「境港の水産物のヒーローとして全国に発信したい」と意気込み、10日午後3時から米子市末広町の米子駅前サティ内で記念イベントも企画している。(中村律)
イワシマンは92年に誕生し、地域のキャラクターショーなどで活躍。手にした「カタクチ剣」で「三枚おろし」などの技を繰り出して悪者を倒す「境港の守り神」だ。海をイメージし、青と白の体にいかりなどがデザインされている。「三地」とは境港、米子、それに「キミの住むまち」という意味だそうだ。 生みの親は境港市の会社員ら約20人でつくる「アトラクションサークルHi☆JAC(ハイジャック)」。境港工業高校(現・境港総合技術高校)や境高校の映画研究サークルのメンバーらが89年に結成した。代表の森俊之さん(37)は「ヒーローをこよなく愛する集団です」と胸を張る。 映像作品は00年ごろから制作を初め、地元のケーブルテレビでも放映。脚本や家庭用ビデオカメラでの撮影、映像編集などはメンバーで分担する。最新作の第5話はホームページで公開している。境水道大橋など市民が親しんだ場所も随所に登場する。 イワシマンのようなローカルヒーローは各地で誕生しており、全国では400を数えるという。そこに着目したのがCD発売元のEMIミュージック・ジャパン(東京都港区)。全国のローカルヒーローを調べ、北海道から鹿児島県まで12ヒーローの主題歌をCDに収録した。 同社の那須研吾ディレクター(38)は「ローカルヒーローの中でもテレビ番組形式で製作されているものは少ない。ウルトラマンや仮面ライダーで大人になった人たちの趣味が高じて制作されたと思わせるような点がいい」と評価。森さんも「境港はゲゲゲの鬼太郎で有名だが、今後は境港・イコール・イワシマンと言われるように頑張りたい」と話している。 PR情報 |