アニメ界の重鎮、「クゥ」と「田舎医者」を絶賛2008年02月25日 文化庁メディア芸術祭のアニメ部門受賞者シンポジウムがこのほど、東京で開かれた。大賞「河童のクゥと夏休み」、優秀賞「カフカ 田舎医者」の2作を、功労賞受賞のベテラン脚本家・辻真先さん(75)が絶賛。「うらやましい。気持ちよく負けました」(アサヒ・コム編集部)
東京・六本木の国立新美術館で17日に開かれたシンポには、「クゥ」の原恵一監督(48)、「田舎医者」の山村浩二監督(43)も出席した。 現代によみがえった河童の子と少年の交流をこまやかに描いた「クゥ」は、原監督が約20年温め続けた企画。「これを作るのが自分の仕事の最終目標と思っていた。出来上がってしまうとすごい喪失感で、今もふぬけのような状態。これが物語ならもうエンディングなんですが、人生はまだ続くんですよね」と、苦笑した。 「頭山」で国内外の賞を総なめにした山村監督は、老いた田舎医者の妄想を悪夢的な映像で表現した。登場人物は、内面の不安を映し出すかのように唐突にゆがんで震える。声は、狂言の茂山一家があてている。 「狂言の役者を起用したアイデアが素晴らしい。キャラクターたちにリアリティーが生まれたのは声の力」と辻さん。「クゥ」については「いじめや親と子などいろんな問題を静かに訴えていて、居住まいを正した作者のカタチというものを感じる。脚本家の目で次のセリフは自分ならどうするか、と考えながら見たが、負けた。非常に楽しく負けました」。 「日本のテレビアニメの発展に貢献した」との理由で功労賞に選ばれた辻さんは、NHK職員を経て脚本家となり、「エイトマン」「サザエさん」「巨人の星」など1500本を超すシナリオを書いた。 「僕がNHKでドラマを演出した頃は、全部生放送だったから1時間のドラマを1時間で作った。このお二人がじっくり作品に取り組んでいるのがうらやましい。僕は一時の高熱だけど、この監督さんたちは慢性の病気ですね」 現在は主に推理小説で健筆を振るうが、主なマンガ誌に目を通し、ネットで配信される最新のアニメもチェック。「ケータイ小説を書かないかというお話をいただいたので、今度はケータイ小説を勉強しようと思う」 飽くなき情熱に、聴衆から感嘆のため息が漏れた。 PR情報この記事の関連情報コミミ口コミ
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