「ご乗車ありがとうございます」 鉄道居酒屋がアキバに2008年02月20日 鉄道居酒屋「LittleTGV(リトル・ティージーブイ)」が22日、東京・秋葉原にオープンする。秋葉原を中心に飲食店を経営するライトクリエイト(東京都千代田区)が、鉄道好きや鉄道に興味のある人たち向けに始める。(アサヒ・コム編集部)
「いらっしゃいませ。ご乗車ありがとうございます」。店内の女性スタッフは、こんな言葉で「乗客」を迎える。さまざまな鉄道会社の制服を参考に同社がオリジナルで作った駅員やアテンダントの衣装を身につけている。 秋葉原のメーンストリートである中央通りを一本入った通称「PCパーツ通り」。パソコン部品店が立ち並ぶこの通り沿いのビルにある。店は、架空の鉄道会社「新秋葉電気鉄道(NAER)」が運行する列車をイメージ。スタッフは、この鉄道会社に勤める社員という設定だ。 約40席の店内には、目と耳で鉄道を楽しんでもらおうと、車窓ビデオをテレビに映し、蒸気機関車や電車の走行音をBGM代わりに流す予定だという。店内の一角ではNゲージの鉄道模型も走らせる。 飲み物や食べ物の名前もユニーク。カクテルのスクリュードライバーは黄色い色にちなんで「総武線カクテル」、オニオンリングは「たまねぎ環状線」と呼ばれる。 入店(乗車)時に買うテーブルチャージ料代わりの切符は、着席時にスタッフがハサミを入れて切符を切る。昔を知る人にとっては懐かしいやりとりだ。 同店オリジナルの切符は飲食回数券になっていて、5枚で1ドリンク、10枚で料理1品が無料になる。 同社によると、鉄道アイドルの木村裕子さんが、特別車掌として月に1、2度店内に立つという。木村さんに意気込みを聞いてみた。 「店員として、いろいろな服を着るのが本当に今から楽しみ。そもそも、メード喫茶がこれだけあるのに、鉄道のコスプレは、どうして今まででなかったんだろうという感じですねー」 車掌を模した赤い制服を自作して、ステージに立つ彼女だけに、やる気満々の様子。木村さんは、開店に向けた打ち合わせにも参加。オリジナルカクテルの名前について、「E231系カクテル」など、車両の形式名をつけることを提案したが、万人受けしないとして却下されたという。 最近は鉄道ブームが続いているが、木村さんによるとまだまだ「隠れ鉄道好き」は多いとか。「女性や隠れテツの方など、鉄道関連のイベントに行く勇気はない方でも、居酒屋なら来やすいのでは。わからないことがあったら、隣のお客さんに聞けば何でも教えてくれますよ。ぜひ来てください」 PR情報この記事の関連情報 |