今年は鉄道新線開業の「当たり年」 3月は3路線2008年03月02日 首都圏と関西圏で今年3月、合計3本の鉄道の新路線が開業する。その後も新線開業は続く予定で、今年は「新線開業の当たり年」とも言えそうだ。(アサヒ・コム編集部)
東京都交通局は3月30日に、「日暮里・舎人ライナー」を開業させる。東京都荒川区の日暮里駅から足立区舎人(とねり)の見沼代親水公園駅までの約10キロを結ぶ路線で、ゆりかもめなどと同じ「新交通システム」。鉄道がなく不便な足立区西部が、一気に便利になる。平日日中は毎時上下各8本が運行される予定だ。 同じ日に開業するのは、横浜市営地下鉄4号線(愛称・グリーンライン)。JR横浜線の中山駅と東急東横線の日吉駅の間約13キロを結ぶ。途中のセンター北、センター南の両駅で、既存の1、3号線(愛称・ブルーライン)と接続する。こちらも、日中は毎時上下各8本の運行を予定。愛称は、公募をもとに専門家が選んだ。中山と日吉を結ぶことから「なかよし線」という名前も最終選考まで残ったが、グリーンラインに決まった。港北ニュータウンの交通手段が増え、混雑する田園都市線から東横線に切り替える通勤客も出そうだ。 ほかにも今年6月14日には、東京メトロの新線「副都心線」が開業する。池袋・渋谷間を明治通りの下を通る約9キロの新線で、池袋駅から有楽町線と同じ経路で和光市駅まで続く。ほぼ並行するJR埼京線への対抗として、急行運転が行われ、池袋駅と渋谷駅を11分で結ぶ。都心部の急行運転は、東京メトロとしては初めてだ。東武東上線、西武池袋線とも直通するため、両線の駅から新宿や渋谷に一本で行けることになり、利便性も大きく高まりそうだ。 関西では3月15日に、JR西日本の新線「おおさか東線」が開業する。片町線(学研都市線)の放出駅と関西線(大和路線)の久宝寺駅の間約9キロが結ばれる。日中は同線内を往復する毎時両方向4本が運行されるほか、平日朝夕にはこの路線を経由して、奈良―北新地―尼崎間を結ぶ「直通快速」もできる予定だ。貨物線としてあった路線を旅客化したもので、今後新大阪まで延びる予定だ。 また、今年秋には大阪の中心部・中之島を貫いて京阪天満橋駅までを結ぶ約3キロの新線「中之島線」が開業。京阪電鉄が運行を担うため、同社の既存路線と結ばれ、京都方面からの直通列車が走るようになる予定だ。 PR情報この記事の関連情報 |