オスカーを獲得したおかっぱ頭の殺人鬼の怪演2008年03月22日 全国公開中の米映画「ノーカントリー」で、おかっぱ頭の不気味な殺し屋を演じ、アカデミー助演男優賞を獲得したハビエル・バルデムさんが来日会見した。「あの髪形で街に出ると、みんなに変な目で見られたよ」と話した。(アサヒ・コム編集部)
2月24日の授賞式で初めてのオスカーを獲得したばかりのバルデムさんは11日、東京・有楽町で会見。「ニホンニコレテ、ウレシイ。ノーカントリー、ミテネ」と、日本語であいさつした。 「授賞式では、あいさつで名前を言わなきゃいけない人がたくさんいて、そのことばかり考えていた。僕の家は祖父母の代から俳優一家。その血を認めてもらえたのがうれしい」と喜びを語った。 コーマック・マッカーシーの原作をコーエン兄弟が映画化した「ノーカントリー」は作品賞、監督賞、脚色賞も獲得。「コーエン兄弟は天才肌というか、賞を取っても『ふーん』って感じで、何てことない顔をしていた。内心喜んでいたと思うけどね」 麻薬取引の大金を偶然手にした男モス(ジョシュ・ブローリン)を、殺し屋シガー(バルデム)と老保安官ベル(トミー・リー・ジョーンズ)が追う。静かで息詰まるサスペンスドラマの中で、圧倒的な印象を残すのがシガー。おかっぱ頭で無表情、冷徹に殺人を重ねる。 「トミーが80年代の米国・メキシコ国境の写真を持ってきた。そこに写っていたおかっぱ頭の人々を見て、監督が『面白い! これで行こう』。僕は全くそうは思わなかったけど」と苦笑交じりに語った。「撮影中は、朝起きて鏡に映る自分を見るのが嫌だった。でもあの髪形のおかげで、人間の暗い部分とユーモアの両面が浮き彫りになった」 モスを追う執念としぶとさは、人間離れしている。「彼は単なる猟奇殺人鬼じゃない。この作品のテーマである暴力、死、運命――そんな人間を超えた大きなものを体現する存在なんだ」 PR情報この記事の関連情報 |
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