グロテスクの美学 映画「タクシデルミア」2008年03月20日 ハンガリー映画「タクシデルミア ある剥製師の遺言」が29日から公開される。性欲、食欲、そして死への欲望に操られた祖父・父・子を、グロテスクな映像美で描く。(アサヒ・コム編集部)
主人公の祖父は第2次大戦下、上官の太った女房と寝て、頭を吹き飛ばされた。父は共産主義時代、大食い競技のエリート選手として食いまくっては吐いた。現代、主人公のラヨシュは究極の剥製(はくせい)づくりにとりつかれていた。 「戦争の中で人は生命力にあふれ、平和な現代では死んだように生きている。そうした皮肉な対照を通じ、家族の歴史を描こうと思った」と、パールフィ・ジョルジ監督。 全編しゃっくりばかりが続く怪作「ハックル」(02年)に続く2作目の長編となる。タイトルは「剥製術」の意。説明を廃した寓(ぐう)意に富む語り口で、画面に性器とゲロと内臓が躍る。 「人間について語るには、その欲望と肉体を余すところなく描くべきだ、と考えた。タブーというのは肉体にかかわることばかり。それを踏み越えたらこうなった」 性器から噴き出す炎、異常な肥満体、剥製を半自動で作る機械など、グロテスクな描写が醸し出すユーモアは、チェコの映像作家シュバンクマイエルを想起させる。「尊敬しているし、影響も受けた。でもこの暗さは、中欧の風土が生み出すものです」 東京・渋谷のシアター・イメージフォーラムを皮切りに、各地で順次公開される。 PR情報この記事の関連情報 |
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みんなのコメントこういう退廃的で下品な表現でさえも美術的と評価される現代は、楽しい時代だと思います。
人によっては目くじらを立てる方もいるとは思いますが、逆にこういうものを抑圧した方が
当人にとっても、社会的にとっても危険でしょうね。
それはともかくとして、作品自体も魅力的ですね。家族や恋人とは見られなさそうですけど。
期待。双子たちの戦慄やジェイコムズラダーみたいな映画かな。
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