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謎の深海生物「オオグチボヤ」

2008年04月04日

 生態がほとんど知られていない深海生物「オオグチボヤ」が富山県魚津市の魚津水族館で、展示された。今後、水温2度以下で飼育・展示して、観察を続ける。

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展示されたオオグチボヤ=魚津市の魚津水族館で

 このオオグチボヤは、体長約7センチ。地元の漁師が3月19日、同市青島沖の水深450メートルに仕掛けた刺し網にかかったポリ袋に付着していたのを見つけて、同館に持ち込んだ。

 オオグチボヤは、ホヤの一種。雌雄同体のゼリー状で、大きな口をあけたような姿。米国・モントレー湾やチリ沖、相模湾、富山湾、佐渡沖などで発見されているが、群生地が確認されているのは富山湾だけとされている。生きた状態での捕獲が難しく、謎の多い生物といわれる。

 同館は、海洋研究開発機構(神奈川県横須賀市)とともに、05年7月に富山湾で捕獲した15匹を1年近く飼育、展示した実績がある。今回の展示は07年3月〜5月末以来で3回目だ。

 また同館と同開発機構は、魚津市沖でオオグチボヤの捕獲実験をしている。3月25日には、昨年2月に沈めた石のプレートや植木鉢、かご網など6種類約80個を約1年ぶりに引き揚げたが、捕獲できなかった。引き揚げ作業の途中に、体長2〜5センチのオオグチボヤ5匹が付着している流木を偶然に見つけ、持ち帰った。同館は、この5匹も成長の様子などを観察するという。捕獲方法は今後も、さらに検討する。

 同開発機構の深海生物研究グループリーダーの三輪哲也さんは「富山湾に群生地があるのは湾の特殊性のせいではないか、と考えられている。オオグチボヤの捕獲方法を探り、生態解明に役立てたい」と話している。

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