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「ドレスで人を幸せに」ペルー出身デザイナーの作品人気

2008年04月06日

 その人が持つ独自の美しさをドレスで引き出したい――ペルー出身のデザイナー、福居武司さん(51)=静岡県浜松市東区小池町=の作品が、「華やかでリーズナブル」と、ダンス愛好家らの間で人気を呼んでいる。日本人がブラジルに移民して100周年を迎える今年、同じ移民の自分も会社を持ちたいと意気込んでいる。

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福居武司さん(右)とミシェルさん=浜松市内で

 2月に浜松市内で開かれた日系人のミスコンテスト。ミシェルさんは、福居さんが作ったオーガンディの青いドレスを選んだ。「見た瞬間に着たいと思った。とてもすてきだった」。この日、5人の出場者が福居さんのドレスをまとって大会に臨んだ。ミシェルさんは3位に入賞した。

 市価なら十数万円はしそうな、すその長いエレガントなドレスも、福居さんは「食べていける収入があればいい」と格安で注文を受ける。

 今は月に4〜5枚を制作するなど多忙な日々を送るが、これまでの人生は順調ではなかった。

 ペルーの大学でホテル経営を学び、首都リマ市で会社を興した。しかし、92年に近くで自爆テロが発生。爆風で事務所はめちゃめちゃになった。

 2年後、恋人の日本人女性と共に初めて日本を訪れた福居さんは「なんて静かで平和な国なんだろう」と感じた。彼女と結婚して来日。磐田市内の自動車部品製造工場で組み立て作業に就いた。日本語はまったくできなかったが、漢字を1日1文字覚えて、運転免許証を取得。5年前に日本国籍を取った。

 ところが、06年に自動車事故に巻き込まれて大けがを負い、工場では働けなくなる。

 そんな時、友人に頼まれてドレスを縫ったら、思いのほか喜ばれた。母親が営む洋服のアトリエを手伝っていた経験が生きた。「服は人を幸せにする」と、ドレス制作を本業に定めた。

 パーティー用の子供服も手がける。「家族の幸せな時間を演出したい」。問い合わせは福居さん(090・6803・6526)へ。

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