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黒帯パトロール隊参上 街の治安に目光らせる

2008年04月04日

 182センチ、90キロ。空手道道場主の伊藤和摩さん(48)=秋田市河辺松渕=の砂袋を突いて鍛えた拳は、ゴツゴツした岩のようだ。「黒帯パトロール隊」を3月、結成した。屈強な空手の有段者が通勤がてらなどにまちの治安に目を光らせる。

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ステッカーを張って周りにアピールすることで、「隊員にも心構えができる」と話す伊藤和摩さん=秋田市で

 伊藤さんは高校卒業後、当時はやっていた空手マンガに感動し、空手道「極真会館」の門をたたいた。以来30年、今では5段の腕前だ。観葉植物のリース業をするかたわら、同会館の秋田支部長を務めている。門下生は、県内全域に約300人。

 秋田市内で昨年秋、登下校中の女子小中学生が不審者に声をかけられたり、突き飛ばされたりする事案が相次いだ。門下生の半分は子どもたちだ。練習を終えて帰るころには、外は暗い。

 「子どもの安全のために、なにかできることはないか」と考え、パトロール隊の結成を市に申し出た。

 隊員は、同市内の初〜5段の有段者13人。自家用車に「黒帯パトロール隊」と書かれたステッカーを張り、見回る。市安全安心対策推進本部は「犯罪抑止につながれば」と期待している。

 もちろん、空手のように「一撃必殺」とはいかない。「被害者を助けるのが最優先。こちらからは手を出しません」と伊藤さん。空手で培った、自分を律する「押忍」の精神で臨んでいる。

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