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廃品回収で自治会館改築 週5日10年間、雨の日も

2008年04月09日

 越谷市の地域住民が廃品回収で資金を集め、自治会館を建て替えた。趣味の集いや防犯活動、葬儀などに利用する会館が老朽化したため、高齢者らが「使いやすくしよう」と立ち上がった。約10年間に及ぶボランティア活動を展開し、先月上旬、念願の新会館が落成。「雨の日もがんばった結果です。努力が実を結んだ」と住民たちは喜ぶ。

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雨の中、廃品回収する大里東自治会員ら

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改築された大里東自治会館

(高田純一)

 自治会館を改築したのは越谷市下間久里地区の大里東自治会。約10年前、数人が毎週土曜日に古紙や空き缶の回収を開始。やがて主に60代の会員約20人を中心に週5回の活動になった。気づいた住民が手助けで運搬の車を出してくれるなど、ボランティアの輪が広がり、協力した人は「延べ約千人」という。

 リサイクル活動に対する市の補助金も収入になった。業者からの引き取り料は年間300万円前後になった。ためた資金で、建設費のほかにエアコンなど備品も買いそろえることができた。

 大里東自治会は今、880世帯ある。66年に100世帯が居住し、72年ごろ、現在の会館を建築した。ここ数年は老朽化で雨漏りがあり、早期改築が課題になった。

 新会館は木造2階建て約262平方メートル。旧会館の欠点だった室内の段差を大幅に減らし、バリアフリーで高齢者らに使いやすい機能になった。建設費は約3200万円。一部は市と県の補助。3月2日の落成式には板川文夫市長も出席し、祝辞を述べた。

 自治会長の増沢弘さん(74)は「会館は趣味や葬儀だけでなく、子どもたちを守るパトロールの拠点。みんなの協力で改築することができ、うれしい」と話した。

 廃品回収は今後も続ける。次の目標は、古くなった街路灯160本を新品に替え、街を明るくして防犯効果も高めることだという。

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