幻の水草「クロモ」、江戸川区の川で自然繁殖 東京2008年04月15日 東京都のレッドデータブックで「絶滅したと判断される種」に分類されている水草「クロモ」が、江戸川区の新川でここ数年の間に自然繁殖している。淡水域の植物と考えられてきただけに、汽水域での生息に専門家も注目している。昨年の区の調査では、ヤゴのほかハゼやスズキなどの多くの稚魚も確認された。6月を過ぎると水面近くまで成長して青々と波打ち、その姿も美しいという。
同区の南部地域で旧江戸川と荒川を結ぶ新川は、住宅地を東西に流れる水深3メートルほどの穏やかな水路だ。水草が繁殖していることに区が気がついたのは3年前。夏になると水面まで伸びるため、河川を管理している土木部が、区内の環境調査や環境保全活動を担うNPOえどがわエコセンター(船堀4丁目)に数株を持ち込んだ。 同エコセンターは現地調査を重ね、昨年10月に都環境科学研究所の元研究員で水草の専門家・津久井公昭氏と共にクロモであることを確認した。エコセンターの高木嘉雄事務局次長は、クロモの生息域・榛名山(群馬県)のふもとから、台風などでちぎれた株が利根川から江戸川を下り、流れ着いたと見ている。 エコセンターでは昨年夏から秋にかけて、生物調査も実施。藻が生えた結果、00年の都の調査では見つからなかったショウジョウトンボやギンヤンマなどトンボ類の幼虫(ヤゴ)が大量に見つかった。水中の酸素濃度が高まったことで、海と川を回遊するハゼやスズキ、コノシロなどの稚魚も多く生息するようになったという。 PR情報この記事の関連情報コミミ口コミ
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