都会の真ん中、釣り堀80年 東京・南麻布「衆楽園」2008年04月25日 東京都港区南麻布の高級住宅街の一角に約80年続く釣り堀がある。周囲は木々が生い茂り、休日にはアベックや家族連れでにぎわう。「心癒やされるスポット」。今春発行された港区観光協会のガイドブックで、そう取り上げられている。(五十嵐透)
釣り堀「衆楽園」は地下鉄麻布十番駅や広尾駅から徒歩15〜20分ほど。周囲には大使館や大きな家が点在する南麻布3丁目の本村小学校の脇道の奥にある。 ヘラブナ釣りの堀は幅10メートル四方。井戸水を利用し深さは1.4〜1.5メートル。アメンボウが川面を泳ぐ。堀の周囲は、サクラの木などが数本あり、都会の騒がしさとはかけ離れている。 池の隣に住む坪田英子さん(75)の一家が、昭和初期から始めた。先代から引き継ぎ、今は家族で経営する。 都内では、住宅街にある釣り堀は次々とマンションなどに変わってきた。衆楽園の近隣も、マンションやアパートが林立する。 「が」と、坪田さん、「ここは道路のどんづまりにあるせいか、昔から変わらずやってきた。木があるので空気がいいといわれます。健康にもいいですね」と話す。 固定ファンが多い。遠くから電車を乗り継いで毎週のように来るという男性客(67)は、「ここの釣り堀は、子供でも釣れるが、うまい人が多く釣れるとは限らない。ベテランでも釣れない時もあり、それがまた魅力」と語る。 小学生の息子と一緒にきた港区六本木3丁目の自営業後藤浩さん(42)は「子供のころから来ている。この辺では貴重な場所ですね。時間がゆっくり流れる感じがする」と話す。 隣で釣っていた小学6年生の女子児童は「釣れなかったのは残念だけど、惜しかった時があり、楽しかった」と話した。 港区観光協会事務局によれば、「都会の超穴場的な釣り場」「人に教えるのがもったいない遊び場」などと利用者からの推薦が相次ぎ、ガイドブック「港区老舗・おすすめの店100選」に掲載した。 釣り堀の利用料は、1時間600円、2時間1100円、3時間1400円。貸しざおは1本200円、練りえさ一つ100円。第2、第4水曜と悪天候は休み。問い合わせは、衆楽園(03・3473・2529)へ。 PR情報この記事の関連情報コミミ口コミ
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