ご当地「ゆる歌」の衝撃 耳にこびりつく謎の金魚ソング2008年04月29日 ♪金魚、金魚、近所の金魚〜♪ 耳に残るメロディーと、女の子のかわいらしい振り付けに、残業中の編集部員の目がくぎ付けになった。アサヒ・コム動画に投稿された、謎の金魚ソング。投稿してくれた小島勇司さん(28)に急きょ、連絡を取った。(アサヒ・コム編集部 内山洋紀) 投稿された曲のタイトルは「近所の金魚は弥富のきんちゃん」。金魚の名産地である愛知県弥富市のキャラクター「きんちゃん」を題材にしたご当地ソングで、小島さんが作詞、作曲をしたという。 (▼画面中央の再生ボタンをクリック)
小島さんは、岐阜県に住み、東海地方で活動するミュージシャン。ジャズバンドで、サックスを吹いている。 動画の中で、金魚にちなんだ衣装と振り付けで、笑顔をふりまくのは近藤久美子さん。バンド「ぶどう÷グレープ」のボーカルとして活躍中で、金魚の歌も彼女が担当した。 「私の大学時代の後輩なんです。同じバンドにいたこともあり、お願いしました。撮影当日は、金魚っぽい格好で来て、といったらあの服を着てきてくれたんです」 妙に印象的な振り付けは、2人で考えたという。 小島さんの手による「ご当地ソング」は、これが2作目だ。 昨年、小島さんの地元、岐阜県各務原市の新しい名産品「各務原キムチ」を応援しようと、曲を作って市役所に持ち込んだ。曲名は「キムチの気持ち」。冗談のようなタイトルだが、やはり耳にこびりつくメロディーが、地元の人の心をとらえた。CD化にもこぎつけ、スーパーのキムチ売り場では必ずかかるほどの人気だという。 この成功を受けて、他の地域の歌も作れるのではないか、と考えた小島さん。近隣の地域のサイトを次々に見ていたところ、弥富市のホームページにかわいい金魚のキャラがいるのを見つけ、「これだ、と思った」という。 弥富市に通い、金魚の本を買うなどしてイメージを膨らませ、歌詞を書き、曲をつけた。 「特に歌詞に苦労しました。いろいろな種類の金魚を盛り込みたかったので」 できあがったのは昨年12月。曲を持ち込まれた弥富市役所は驚き、そして歓迎した。市の広報担当者は、こう話す。 「キャラを使わせて欲しいという依頼があったときは何だろうと思いましたが、聞かせてもらったところ、とてもかわいい歌で、市長以下、市役所職員もみんな喜んでいます。市内で使わせてもらうことにしました。さっそく、保育園で毎朝かけてます。園児たちは曲に合わせて踊っているそうです」 実は、小島さんにとっては動画の編集は初めて。「機材もないんで、デジカメで撮影しまして。編集もフリー(無料)のソフトでやりました」とのことだが、歌詞に合わせて金魚の泳ぐ姿が流れたり、曲のリズムに合わせて場面が展開したり、と凝った作りだ。 小島さんは今後もご当地ソングを作成していく予定で、すでに「第3弾、第4弾も制作中」とのこと。 ご当地ソングを作るだいご味を聞いたところ、 「街のどこかで流れているということですね。キムチの歌は地元のお店で流れていたり、小学生が歌っていたり。そういうのをみると、作る側としてはとてもうれしいんです」 ◇ アサヒ・コムでは、こうしたご当地ソングなどの「ゆる歌」をこれからも記事として取り上げていく予定です。アサヒ・コム動画にて、投稿をお待ちしております。 PR情報 |