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出玉交換に本物「金」 パチンコ業界、換金透明化に試み

2008年04月28日

 山梨県内のパチンコ業界で、出玉を本物の貴金属と交換する店が増えつつある。金の価格高騰で客の関心も高い。不透明と指摘されがちな「換金システム」を変える試みともされ、業界関係者は「イメージアップにもつながる」と期待している。

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出玉を現金にするまでの流れ

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金や銀が入った景品ケース。簡単に割って取り出すことができる。上から5千円、千円、500円分

 パチンコ店では、客は出玉の数に応じて、客は店から景品を受け取ることができる。景品を受け取った客の多くは、店の近くにある交換所に足を運ぶ。ここで、景品の量に応じて、現金を受け取ることができる。

 景品は店によって様々だが、プラスチックのケースなど、それだけでは価値がないものが多い。普通の景品と区別して「特殊景品」と呼ばれている。

 特殊景品が現金になるまでの流れについては、たびたび、「不透明」と指摘されてきた。出玉を直接、現金に換えると「ギャンブル」とみなされ、警察の摘発の対象になる。これを避けるため、間に第三者が運営するとされる交換所を挟む。しかし実際には、交換所の多くは店と同じ敷地にあることが多く、事実上、店と一体化していた。

 批判を避けるため、県遊技業協同組合は2年前から、出玉を貴金属と交換するやり方を促し始めた。

 店では、500円相当の銀、千円、5千円相当の金が入ったケースを用意。出玉の量に応じて交換するという仕組みだ。端数の分については店に置いてある、お菓子や玩具、たばこなどの商品と交換する。客が受け取った貴金属を現金に換えたくなったら、貴金属買い取り店に行くことになる。

 始まって2年ほどになるが、この仕組みを採り入れる店は増えつつある。3月1日現在で、同組合に加盟する86店舗のうち62店舗が導入している。増えた理由として最近の金の価格高騰が追い風になっているという。

 県内にも店を持つ松本日栄(本社・長野)の事業企画部の木原相範次長は「当初は導入をためらった。それでも長い目でみれば、業界としてイメージアップにもつながると考えた」と話している。

 もちろん課題もある。換金のため、十分な貴金属を用意する手間ひまとカネがかかる。店内に置くため、防犯上の危険性も指摘されている。それでも同組合の小林善勝専務理事は「金の高騰は続いており、客の関心も高い。業界自体も右肩下がりの状態にあり、不透明な部分をぬぐい去ることは急務」として、県内全店舗での導入を促したい考えだ。

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