山菜採り、楽しむコツ伝授 1人で出ない・毒草注意…2008年05月02日 山菜採りの季節がやって来た。暖かい日が続く今年は、シドケやアイコ、ゼンマイなど人気の山菜が例年より1週間ほど早く旬を迎えている。でも、山菜採りには遭難や毒草と間違う危険などが隣り合わせ。安全に楽しむにはどうすればよいか――。
秋田県の森林技術センター(秋田市河辺戸島)で4月26日に開かれた山菜教室をのぞいた。講師は須田邦裕主任研究員。山菜採りの初心者などを対象に、毎年4月下旬に開く講座で、約50人が参加した。 まずは、山へ入る際の注意事項から。「よく行く場所だからと甘く見て、1人で出かけないように」と強調した。クマ、ヘビ、ハチなどと出くわす恐れや、道に迷って遭難する危険があるからだ。見晴らしのいい場所や、民家の近くでは使えることもあるので、携帯電話は持っていく方がよい。 実際この日、秋田市三内で山菜採りをしていた91歳の女性の行方が分からなくなり、翌27日朝、県警ヘリに救助された。 次は山のマナー。「昔は5本あったら3本採る、と言われていたが、今の人たちは5本あったら5本、根こそぎ採っている」と須田さん。大量採取が原因で山が荒れ、奥へ奥へと向かう結果、遭難が増えているという。株ごとなくなれば次の年に再生できないため、「採らせていただいている、という気持ちを大事に」と話した。 採った山菜は、そのままポリ袋などに入れると、ぐったりとしおれてしまう。鮮度を保つコツは、ぬれた新聞紙で包むことだという。暖かい日は、保冷剤を入れたクーラーボックスがあるとなおよい。 毒草への注意も大切。猛毒のトリカブトは、ニリンソウやシドケとよく似ている。今年も20日、大館市で夫婦がシドケと間違えてトリカブトを食べ、入院した。 須田さんによると、トリカブトは最初に出る葉がニリンソウとそっくり。ただ、後から出てくる葉は茎が長く、全体に背が高くなるのが特徴という。しかし、今度はシドケにそっくりになる。「本当によく似ているので、見分けるには経験を重ねるしかない。ベテランの人と一緒に行くか、採ってきたものを見てもらうように」と話した。図鑑を持って行き、見比べて学習するのも有効だという。 採るだけでなく、ギョウジャニンニクなどを畑で栽培する方法も紹介した。 20〜70代の参加者はベテランから初心者まで。山菜採りによく行くという50代男性は「今度は栽培にも挑戦してみたい」。初心者の20代女性は「奥が深い。これからいろいろ勉強したい」と話していた。 あなたの口コミ募集中!
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