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牛2頭、人里守ります スキー場に2頭放牧 富山・滑川

2008年05月26日

 クマなどの野生動物が人里に接近するのを防ごうと22日、富山県滑川市の千鳥スキー場に牛2頭が放牧された。放牧地を緩衝帯にして、野生動物とのすみ分けと景観保全を目指して、県が昨年度から始めた「カウベルトの郷づくり事業」の一つ。今年度の第1号で、同市では初めての取り組みだ。

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放牧された牛を見つめる保育園児ら=富山県滑川市千鳥

 放牧式には、中加積保育園児46人も参加し、ソーラー式の電気さくで囲んだ約1・5ヘクタールに2頭が放牧された。いずれも妊娠している12歳と2歳で、11月ごろに出産予定という。園児らは12歳の牛に「もーこちゃん」、2歳の牛に「ほたるちゃん」と名付け、大きな声で呼んでいた。

 放牧は10月末までの予定。ふだんは地区の人たちが世話をし、1週間に1回、県の認定を受けた「放牧乃匠」の中田清義さん(68)=富山市=と池田治作さん(64)=同=が牛の健康状態などをチェックする。

 放牧地は、市郊外の標高約200メートルで、水田地帯の一角。一昨年にクマが出没したという。野生動物は、自分より体が大きい牛には近寄らないため、放牧地が緩衝帯になるという。

 カウベルトは、県が県農林水産公社へ委託して実施する。今年度は滑川市で2カ所、氷見市、砺波市、南砺市の各1カ所の計5カ所で取り組む。昨年度実施した黒部市や魚津市は、市の事業として引き続き牛を放牧する予定。

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