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夢つづった詩25点 施設で暮らす障害児らの作品展

2008年05月26日

 肢体不自由児施設で暮らす子どもらが、行ったことのない世界や夢をつづった詩25点を集めた作品展が6月12日から、埼玉県熊谷市内で開かれる。それぞれの詩には、同市川原明戸のイラストレーター、ことな=本名・松本麻子=さん(29)の絵が添えられている。24日まで。(上田雅文)

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作品を手にする、ことなさん。病気をした経験から「食べたり笑ったりできることに感謝する気持ちが大きくなりました」=熊谷市川原明戸

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パソコンでうまく変換ができない人の詩から「四羽」に注目してイラストを描いた

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「紙の上だけど自由に走り回ってほしい」。ことなさんは詩に詰まった思いを開放させたかったという

 作品を出展するのは、寄居町藤田の「埼玉療育園」の8人だ。自分たちの考えていることや思いを形にしようと、パソコンを使って詩を書いている。

 「――独りで街の中を真っ黄色の自転車に乗って誰も知らない所に行ってみたいなあ――」

 「木尾益代四ゆえ預保湯の四羽歩せけ華毛七えま――」

 長い間、車いす生活で、一度は乗ってみたい自転車への思いがしたためられたものや、懸命に思いを詩で表そうとするが思うようにパソコン入力ができないものなど、これまでにできあがった詩は、25点になった。

 埼玉療育園にボランティアに来ていた男性が、「この詩に絵をつけて、いろんな人に見てもらいたい」と、ことなさんに依頼した。ことなさんは「自分の作品を見てくれた人の笑顔を見て、作ることの楽しさを感じてほしい」と、引き受けた。

 ことなさんも、1、2年ほど闘病生活が続き、苦しい時期があった。それだけに「不自由で、やりたいこととストレスであふれる思いが、詩を通して強烈に伝わってくる。そんなみんなの気持ちを、よりビジュアル(視覚的)に表現できれば」と話す。

 作品展は、熊谷市宮本町の「まちの駅くまがや」のギャラリーで、午前10時〜午後6時。水曜休み。問い合わせはまちの駅(048・524・1722)へ。

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