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オリジナル釣り具も人気 太公望「ノビタ」こと佐藤さん

2008年05月31日

 茨城県日立市や東海村近辺で「ノビタ」と呼ばれる太公望がいる。同村須和間の佐藤信彦さん(61)だ。昨年はエッセーを出版した。自作ホームページ(HP)「ノビタの釣り天国」は開設10年を迎え、オリジナルの仕掛けの紹介などが好評だ。2週間前には小笠原での釣り旅行を連載している。

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自作の釣り具でイシモチを狙う「ノビタ」こと佐藤信彦さん=日立第5埠頭(ふとう)

 ノビタは名前の信彦をもじり、自分で付けた。見掛けもアニメ「ドラえもん」ののび太に似ているため、釣り人には愛称が浸透した。23日に日立埠頭(ふとう)での釣りに同行した際も、埼玉からエビ釣りに来たという男性らから「HP楽しみにしています」と言われ照れていた。

 この日はイシモチを狙う。イシモチは太い針で釣るという常識を破り、釣り具メーカーと共同開発した細い専用針「ノビタオリジナル」で挑んだ。

 元コンピューター技師で、無趣味を解消しようと釣りを始めると、初回から大漁だった。以来25年。子どもの運動会もすっぽかすほどの「釣りバカ」だ。

 「オヤジは、釣り中に雨に打たれて肺炎で死んだ。釣り好きは遺伝。眠っているものを起こしちゃった」

 3年前にバイク事故にあい休職した。休み明けに会社に行き、思った。「おれがいなくても会社は回る。今後は大好きな釣りをして生きよう」。早期退職した。

 インターネットが普及し出した10年前、仕事の知識を活用してHPを立ち上げた。現在は小笠原の釣り紀行を書いている。写真満載で潮汐(ちょうせき)表、水温も掲載する凝った作りは雑誌でも紹介され更新を待つファンは多い。

 開設10周年を記念して「明日に賭ける釣り」という体験記も自費出版した。年に1回は、HPなどで知り合った人たちと飲み会をするという。

 「おれの生き方は、今後退職する団塊世代のヒントにならないかなあ」。原付きを駆り今日もどこかで釣りをしている。(木村尚貴)

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