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「こんぴら狗」の絵も 飼い主に代わってお参り
(06/29)

「金毘羅狛図」=部分
「こんぴらさん」のほほえましい信仰を伝えるのが、昭和初期に描かれた「金毘羅狗図(こんぴらいぬず)」です。
「こんぴら狗」は江戸時代の伝承です。金刀比羅宮にお参りしたいが、関東や東北からは遠い。代わりに、飼い犬を差し向けたというのです。
犬の首に袋を下げ、中に飼い主の住所、名前を書いた札や、おさい銭、えさ代を入れ、旅の人に託します。旅人は宿場町などで別の旅人に託し、また別の宿場町で別の旅人に……。こうして、犬は金刀比羅宮まで連れて行ってもらいます。帰路も同じようにして、御利益のお札を持って来たとされています。
この絵の舞台は宿場町でしょうか。旅人に世話をされている犬が描かれています。詳しい史料はありませんが、庶民信仰の広がりを物語る心温まる逸話です。