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サーカスが歌う大会歌 「栄冠は君に輝く」


 「雲はわき 光あふれて」――。大会歌「栄冠は君に輝く」は、数々の熱戦の記憶とともに高校野球ファンに歌い継がれてきた。今年は4人組コーラスグループ「サーカス」がアカペラで歌う。「高校野球はスタンドも一丸となって戦うもの」。そんな思いを込めたという歌は、甲子園の全試合で流される。

栄冠は君に輝く(作詞:加賀大介 作曲:古関裕而)

(1)
 雲はわき 光あふれて
 天たかく
 純白のたま きょうぞ飛ぶ
 若人よ いざ
 まなじりは 歓呼にこたえ
 いさぎよし ほほえむ希望
 ああ
 栄冠は 君に輝く
(2)
 風をうち 大地をけりて
 悔ゆるなき
 白熱の 力ぞ技ぞ
 若人よ いざ
 一球に 一打にかけて
 青春の 賛歌をつづれ
 ああ
 栄冠は 君に輝く
(3)
 空をきる たまのいのちに
 かようもの
 美しく におえる健康
 若人よ いざ
 みどり濃き しゅろの葉かざす
 感激を まぶたにえがけ
 ああ
 栄冠は 君に輝く

栄冠は君に輝く

「栄冠は君に輝く」を歌った歌手・グループ
歌手
2006 88 夏川りみ
2005 87 錦織健
2004 86 MIYU(ZONE)
2003 85 森山良子
2002 84 大友康平
2001 83 中島啓江
2000 82 なし
1999 81 なし
1998 80 なし
1997 79 BORO

 戦後間もない1948年夏、旧制中学から新制高校に学制がかわった機会に、朝日新聞社が「全国高等学校野球大会の歌」を募集した。当選した故・加賀大介さんの歌詞に、作曲家の故・古関裕而さんが誰もいない甲子園球場のマウンドにたたずみ、この曲を作ったという。

 作詞した加賀さんは、婚約者だった道子さんへのプレゼントとして、作者を「加賀道子」として応募した。作詞者は長い間そのままになっていたが、20年後の第50回大会の際、加賀さんが事情を明らかにしたエピソードがある。

 曲は全国大会の毎試合の5回終了時、グランド整備の合間に、「高校野球ポスター原画コンクール」と「テレビCMキャッチフレーズ募集」の優秀作品がバックスクリーンに映し出されるときに、BGMとして流される。そのほか、朝日新聞の高校野球CMのBGMとしても流れる予定。

「スタンドも一丸」思い込め サーカス・インタビュー

 メンバーはスポーツ好きだ。30代の頃は「サーカスクラブ」というチームを組んで草野球をし、今も大リーグを見ては日本人選手を応援する。
 3人姉弟は新聞記者の父のもとに育った。転勤が多く、九州、東京、北海道などと移り住んだ。「応援したい高校がいっぱいある」という。

写真 「栄冠は君に輝く」の収録風景。左から叶高さん、叶正子さん、原順子さん、叶央介さん

 長女・正子さんが一番印象に残っているというのは、松山商(愛媛)と決勝再試合をした三沢(青森)の太田幸司投手。「同い年で、こんな人がいるのかと思って見ていた」という。昨夏の大会では「決勝で最後の打者になった田中将大投手(駒大苫小牧)。思いっきりの三振がとてもさわやかでした」。
 原順子さんは、「高校野球は一生の思い出。一生に一度しかないその瞬間を大切に、楽しく試合をしてほしい」と球児にエールを送る。

 「栄冠は君に輝く」が、初めて甲子園で披露されたのは1949年。歌詞は前年、全国公募され、曲は「阪神タイガースの歌」「オリンピック・マーチ」で知られる故・古関裕而さんが手がけた。最近の大会では錦織健さんや大友康平さん、夏川りみさんら有名歌手が歌ったが、いずれも独唱。コーラスは今回が初めてだ。「サーカス」により、マーチ風のイメージががらりと変わった。

 1番の出だしは力みなく静かにゆっくりと。2、3番になるとテンポを速め、ソロとコーラスが交錯したり、バッキングハーモニーが加わったり。変化を持たせて徐々に盛り上げていく。
 リーダーの高(たかし)さんは「力強いだけでは味気ないし、やさしく流れすぎてもつまらない。4人のハーモニーで、あたかも多くの人が応援しているような雰囲気がつくれた」と自信を見せる。

 歌は甲子園の各試合、5回終了時に流される。朝日新聞の高校野球CMにも使われる。
 央介(おうすけ)さんはいう。「野球はチームスポーツ。アルプススタンドで応援している人まで、みんな一丸となって戦っている。僕たちも4人のチームワークをこの歌に込めた。ぜひ聴いて下さい」

サーカスプロフィール
 「サーカス」は、叶正子さん、高さん、央介さんの3人姉弟といとこで結成し、1978年に「Mr.サマータイム」でレコードデビュー。88年から長女の叶正子さん、長男の高さん、央介さん、央介さんの妻の原順子さんの現4人組になった。
 結成30周年を迎え、記念コンサートが10月6日(土)の東京国際フォーラム・ホールCを皮切りに全国9カ所で行われる。

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