|
ここから本文エリア 岐阜ニュース 「ばてない」戻ったキレ 大垣日大・森田貴之投手2007年07月30日 最後の打者を遊ゴロに打ち取り、大垣日大の主戦、森田貴之君(3年)は外野を向いて両手を突き上げた。三塁手の増田真吾君(3年)、遊撃手の安井俊介君(3年)……。森田君を支えた守備陣が次々と抱きつき、もみくちゃになった。
岐阜総合を相手に被安打3。塁に出した打者は4人。連投だったが、球が走らず「体が重い」ともらした前日とは別人のような投球だった。「昨日より直球もスライダーもきれた」という。 実は前日、消灯後に阪口慶三監督がつきっきりで森田君の投球を見ている。試合前は30分ほど、外野で走り込んだ。「お前はばてるピッチャーじゃない」という監督の言葉を胸に刻み、30度を超える気温と照りつける太陽の中、走り続けた。 今大会の6試合中、4試合で完投。驚異のスタミナが森田君を支えている。しかしそれだけではない。捕手の箕浦和也君(3年)は「気持ちの持ちようです」という。 前日のミーティングで阪口監督は「岐阜総合に負けたら笑顔で送り出してあげよう」と言った。「きょうが最後になるかもしれない。頑張るぞ」。森田君と箕浦君は試合前、お互いの意思を確認した。投球練習で箕浦君は驚いた。「これが選抜準優勝ピッチャーの球か」。球が戻っていた。 関商工を相手に、6回に逆転され苦しんだ準決勝、阪口監督は「あと1試合やろう」とマウンドに何度も呼びかけている。森田君はその試合を投げ抜き、決勝も投げ抜いた。 「あと1試合」は甲子園に持ち越された。「夏にこれだけ投げたのは初めて。連投力には自信がつきました」。真夏の大舞台に向け準備が整った。 |