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第93回全国高校野球選手権大会

地方ニュース

〈和歌山:尾藤魂 求道編(1)〉32年前の熱闘、なでしことダブる

2011年8月31日11時58分

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写真:監督生活最後の試合が終わり、選手たちを笑顔でねぎらう尾藤公監督=1995年7月、県営紀三井寺球場拡大監督生活最後の試合が終わり、選手たちを笑顔でねぎらう尾藤公監督=1995年7月、県営紀三井寺球場

写真:女子サッカーW杯決勝のPK戦を前に組んだ円陣で笑顔を見せる佐々木則夫監督=7月、ドイツ・フランクフルト拡大女子サッカーW杯決勝のPK戦を前に組んだ円陣で笑顔を見せる佐々木則夫監督=7月、ドイツ・フランクフルト

写真:作詞家で作家の故・阿久悠が星稜―箕島戦に感動して作った詩「最高試合」。箕島高校や有田市役所に額入りで掲げられている=有田市箕島の県立箕島高校拡大作詞家で作家の故・阿久悠が星稜―箕島戦に感動して作った詩「最高試合」。箕島高校や有田市役所に額入りで掲げられている=有田市箕島の県立箕島高校

 「なでしこジャパン。星稜高校に2度追いついてサヨナラ勝ちを決めた箕島高校とダブる」「取られて追いついて。この展開は1979年夏の甲子園、延長18回の死闘を思い出します」……。サッカーの女子W杯で日本代表(なでしこジャパン)が優勝を決めた7月18日、ツイッターやインターネットでは、各地の人たちが発信した、こうした言葉が飛び交った。

 「最高試合」。79年の全国高校野球選手権3回戦星稜―箕島戦のあと、高校野球を愛した作詞家で作家の故・阿久悠は、この題をつけてスポーツ紙に詩を書いた。「奇跡は一度だから奇跡であって 二度起きれば奇跡ではない……勝利は何度も背を向けた 背を向けた勝利を振り向かせた快音が 一度そして二度起こったのだ……熱く長い夏の夜 人々の胸に不可能がないことを教え 君らは勝った」(抜粋)。

 星稜―箕島戦で、1点リードされた延長12回と16回の裏、2死走者なしから放った2本の同点本塁打。女子W杯決勝で、1点リードされた後半と延長終了前に出た2発の同点ゴール。ピンチで選手たちに向けられた尾藤公(ただし)監督と佐々木則夫監督の笑顔、最後まであきらめなかった選手たちの闘志。32年前の延長18回を知る人たちの胸に、なでしこジャパンの決勝は、あの熱闘を思い起こさせたようだ。

 「最高試合」は多くの「宝」を残した。星稜監督だった山下智茂・金沢星稜大特任教授(66)は「あの試合は、私の野球観、人生観を変えた大事な宝物」と話す。山下はあの試合の後、米メジャーリーグで活躍する松井秀喜らを育てている。(敬称略)

    ◇

 「尾藤魂」は第一、第二部で、尾藤公・元箕島高校野球部監督の歩みを、幼い頃からたどってきました。取材途中の3月に尾藤さんが亡くなられたため、話をお聞きすることは、第二部で掲載した「春夏連覇した1979年の回顧」までしかできませんでした。第三部求道編では、尾藤さんに関わった人々が知るエピソードや、投稿していただいた「思い出」を織り交ぜてお届けします。

(この連載は鵜飼真が担当します)

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