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第93回全国高校野球選手権大会

地方ニュース

震災はねのけベンチ入り 東京学館浦安・秋葉選手 千葉大会

2011年7月28日15時36分

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写真:東京学館浦安の秋葉一輝=QVCマリン拡大東京学館浦安の秋葉一輝=QVCマリン

 (27日、習志野14―2東京学館浦安) あの日、3月11日。東京学館浦安の一塁コーチ・秋葉一輝(3年)の習志野市の自宅は震災による液状化で被災した。傾いた家に住んでいるうちに両親は体調を崩し、一家は市外への転居を余儀なくされた。

 地中から噴き出した土砂の片付けに忙しくて、しばらくは練習どころではなかった。「家族のことだけ考えろ。無理しなくていい」。星竜太監督はそう言ってくれたが、両親は「高校最後の野球にかけろ」と、練習に送り出してくれた。

 とはいえ、学校のグラウンドも液状化で使えず、交通規制で自宅から出ることもままならない。家の前で一人、素振りや走り込みを続けた。「震災のせいにして、チームメートに負けたくない」。絶対にベンチ入りしてやろうと思った。

 決勝前夜、ホテルに宿泊していた秋葉の携帯電話に両親からメールが届いた。「自分の出せる力を全部出して」

 右翼手だが、先発に与えられる背番号「9」をつけたことはない。「チームを声で引っ張るのが自分の役割」。初戦から一塁コーチとして声を張り上げ、腕を振り回し続けた。

 くしくも、決勝の相手は習志野だった。習志野の木村勇磨(2年)は同じ習志野七中の後輩。「決勝で絶対会いましょう」と言われ、言葉通り勝ち上がってきた。試合後、その木村が「学館の分もがんばる」と声をかけてくれた。

 「一人ひとりの力は少ないが、心が一つになったからここまでやってこられた。いい思いをさせてもらいました」(田渕紫織)

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