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第93回全国高校野球選手権大会

古川工(宮城)初出場
宮城ニュース

「お前ら、よくやった」敗戦監督が残した言葉 宮城大会

2011年7月21日10時55分

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写真:試合後、赤井沢徹監督と握手する宮城農の佐藤翼主将:試合後、赤井沢徹監督と握手する宮城農の佐藤翼主将=16日、仙台市民、木下こゆる撮影拡大試合後、赤井沢徹監督と握手する宮城農の佐藤翼主将=16日、仙台市民、木下こゆる撮影

写真:小野善広監督の言葉を聞く仙台南の選手:小野善広監督の言葉を聞く仙台南の選手=13日、仙台市民、力丸祥子撮影拡大小野善広監督の言葉を聞く仙台南の選手=13日、仙台市民、力丸祥子撮影

写真:平塚誠監督と握手する柴田の選手:平塚誠監督と握手する柴田の選手=18日、仙台市民、渡辺芳枝撮影拡大平塚誠監督と握手する柴田の選手=18日、仙台市民、渡辺芳枝撮影

写真:試合後、百々智之監督や保護者に一人ずつあいさつする間、涙をこらえ切れなくなる志津川の選手たち:試合後、百々智之監督や保護者に一人ずつあいさつする間、涙をこらえ切れなくなる志津川の選手たち=13日、仙台市民、木下こゆる撮影拡大試合後、百々智之監督や保護者に一人ずつあいさつする間、涙をこらえ切れなくなる志津川の選手たち=13日、仙台市民、木下こゆる撮影

 宮城大会に出場した77校のうち、これまでに会場を去ったのは61校。東日本大震災の影響で練習もままならないチームが少なくなかった。特別な夏――。試合に敗れた監督が選手に残した言葉を、写真とともに振り返る。

◇これからが勝負、つながりを――宮城農・赤井沢徹監督

 16日、仙台市民での3回戦で、東北に0―10で敗れた。津波で校舎もグラウンドも壊滅。極めて厳しい環境での出場だった。試合後、球場から少し離れた芝生に選手たちを座らせた。

 「人のありがたみ、人のつらさを感じられた数カ月。意味のある大会だった。例年と違う環境の中、気持ちを崩すことなくやってこられたのは、支援してくれた人のお陰だ」

 「3年生へ。ここまでやってこられたのは、お前らの力。非常に影響力がある。見えない部分でも、キャプテンを中心に皆で支え合い、よくやってくれた。震災の時も、寒い中『我慢すっぺ』と声を掛け、色々指示して、後輩の面倒を見て、あの一晩を乗り越えてくれた。だからこそ『一日でも長い夏にできたら』という一心だった」

 「これからが勝負だ。10年後、20年後、全員集まることができたら最高。そういう仲間でいてほしい。そういうつながりを持ち続けてほしい」

◇素晴らしい仲間、悔いはない――仙台南・小野善広監督

 13日、仙台市民での2回戦で、昨夏優勝の仙台育英に0―15で敗れた。試合終了後、ランニングとストレッチを終えた選手たちが、監督の元に駆け寄った。

 「本当にいいチームだった。ただ、勝たせることができなかった。3年生、すまない。2年生も、先輩たちのためにいい試合をしようと、一生懸命やってくれた。素晴らしい仲間と野球ができた。何も悔いはない。やれることはやった」

◇試合には負けたが震災に勝った――気仙沼向洋・川村桂史監督

 12日、南郷での2回戦で、登米に4―5で敗れた。昨夏準優勝。津波で校舎もグラウンドも壊滅して迎えた今大会だった。球場裏で最後のミーティング。選手全員を抱き締めた。

 「この4カ月間、大変だったと思う。万全の状態で臨ませたかったけど、限られた環境の中で、よくここまでやった。俺からは感謝しかない。お前らとだから、ここまで歩いて来られた。負けたのは、監督のせいだ。この4カ月間は、今後の人生に必ず返ってくる。試合には負けたけど、お前らは震災に勝った。下向くな。上向いて、胸張って気仙沼に戻るぞ。今日からがまたスタートだ。いいな」

◇3年生の姿を忘れないでくれ――柴田・平塚誠監督

 18日、仙台市民での3回戦で、利府に5―6でサヨナラ負けした。昨夏は、当時の2年生が出場を辞退。再生を懸けた今大会だった。球場裏で涙をこらえて選手たちに語り掛け、その後、胴上げされた。

 「もっともっと試合させたかった。色々なことがあったけど、ここまで一つ一つ積み重ねながら、柴田高校野球部を築いてくれた。1年生と2年生。この3年生の姿を忘れないでくれ。3年生がチームをここまで大きくしてくれたんだ。3年間ありがとう。ご苦労さん。これで終わりじゃない。次こそ夢の実現だ」

◇堂々と戦った、胸を張って――名取・大友敏監督

 12日、仙台市民での2回戦で、古川工に0―8で敗れた。開幕戦になった1回戦を勝ち抜いたが、シード校の壁は厚かった。泣きじゃくる選手の肩をたたいて回りながら語った。

 「勝ちたかったんだけどな。リズムをつかめないうちに終わってしまったな。中2日、ちょっときつかったよな。開幕戦を精いっぱい戦って、勝って、頑張ってくれて、その姿を素直に評価します。もっと広いグラウンドでやらせてやりたかったなあ。君たちは堂々と戦いました。胸張って下さい」

◇最初の卒業生だ――志津川・百々智之監督

 13日、仙台市民での2回戦で、東北に0―8で敗れた。グラウンドに仮設住宅が建ったため、別の球場で練習してきた。試合後、囲まれた選手たちに「お疲れ様」と言うと、泣き崩れた。言葉は、ほとんど聞き取れない。3年生の頭をくしゃくしゃになでた。

 「お前たちが(震災後の)志津川の最初の卒業生だ」

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