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ヤクルト山田、「史上最弱」から甲子園 素直になり上達

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高校野球の思い出について語る山田哲人選手=青山芳久撮影

 ■東京ヤクルトスワローズ 山田哲人選手

 履正社高校(大阪府豊中市)の主軸だった東京ヤクルトスワローズの山田哲人選手(23)は昨季、プロで13年ぶりとなる打率3割、30本塁打、30盗塁の「トリプルスリー」を達成した。高校野球で学んだことや球児たちへのメッセージを聞いた。

 3年の夏に出場した甲子園は、人生一番の青春。思い出の場所です。

 兵庫出身で、甲子園は毎年のように家族や友だちと行っていました。自分もいつかああいう場所に立てたらいいなと、小さい頃からの目標でした。2戦目の聖光学院(福島)戦で同点の2ラン。歓声がすごかったのを覚えています。

 1年夏は大阪桐蔭に敗れて北大阪大会準優勝。2年夏は大阪大会準決勝でPL学園に延長負け。「甲子園に出るのは無理。いいところまでいって負ける運命なんだ」と思っていました。

 僕らの代は「史上最弱」のように言われていて、夏のスタメンの3年生は3人だけ。だからその夏は3年間で一番可能性が少ないとさえ思っていました。チームワークのよさと、1点でも多く取る野球をみんなでできたことが甲子園につながったんだと思います。

 高校時代は毎日大量の汗を流しました。無駄な時間がなくて、ずっと野球。きつかったです。でもきつくないとダメですね。おかげで野球がうまくなった。特に走塁面を徹底して鍛えられました。監督から走塁について考え方を聞き、「そうだな」と自分で納得してから取り組む。ゴロやフライの判断をしっかりして、一歩でも早く走る。そのおかげで、プロでは走塁で苦労したことはありません。

 自分は野球をすることで素直になれたかな。昔は人から何か言われても、「知らんし」と聞かないところもあった。でも一番必要なのは、人の言葉を受け入れ、自分が素直になって、やるべきことをしっかりやること。「はいっ」と返事はするけれど行動には移さない、というのはなくしました。素直になれば野球もうまくなると思います。

 そのきっかけは2年の冬ごろ。何かを変えないと野球も上達しないし、甲子園にも行けないと思いました。自分は3番ショートという大事な所を任されている責任感もありました。それからは日頃の生活でも素直になれた気がします。

 球児の皆さんは、最後まであきらめずに頑張ってほしい。実は自分も3年夏の大阪大会4回戦のPL学園戦で「負けちゃうわ」と思っちゃいました。取って取られて、八回が終わって5対7。でも、やらないで後悔するより、やって後悔する方がいい。集中して最後までやれば勝つ可能性がちょっと高まるかもしれない、と頑張りました。

 試合は九回に追いつき、延長十回に勝ち越し。甲子園はその先にありました。野球は何が起こるかわからない世界です。頑張ってください。(聞き手・荻原千明)

     ◇

 やまだ・てつと 1992年兵庫県宝塚市出身。小学2年生の時に野球を始め、進学した履正社高校では2010年夏の甲子園に出場。同年秋のドラフト会議でヤクルトに1位指名された。14年に日本人右打者シーズン最多となる193安打を記録。昨季はトリプルスリーに加え、史上初となる本塁打と盗塁の同時タイトルを獲得。ヤクルトのセ・リーグ優勝に貢献し、リーグMVPに輝いた。

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