メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

バーチャル高校野球

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

AKB48も野球も、「好き」を大事に 横山由依さん

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 ■AKB48 横山由依さん

 京都大会が9日、開幕する。過去最多の79校が甲子園を目指して戦う。開幕を前に、京都出身でAKB48グループ総監督の横山由依さん(23)から、球児たちに激励メッセージが届いた。

 ――高校野球ファンだそうですね。

 はい、大好きです。毎日のように夏の甲子園をテレビで見ていましたし、甲子園に実際に行って応援したこともあります。みんな真剣で、熱くて。

 特にスライディングに感動します。高校生らしいというか、何としてでも塁に出たいという気持ちが伝わってくる。プレー以外だと、攻守交代の時に走る高校があるじゃないですか。あれも高校野球ならではで好きです。

――京都大会は気になりますか。

 京都代表は毎年注目しています。母校の西宇治高校(現・城南菱創高校)が昨年の京都大会で、統合後初めてベスト8に勝ち進んで、特にうれしかったです。

 実は高校生になったら、野球部のマネジャーをやりたいと思っていた時期があったんですよ。野球漫画みたいに、甲子園に連れて行ってほしいなあって。

――高校野球で印象に残っている場面はありますか。

 「熱闘甲子園」(朝日放送・テレビ朝日系列)をよく見るんですが、そこで放映されていた話が印象に残っています。ベンチ外の3年生が、監督から最後のノックをうけるんですが、監督に感謝の気持ちを大きな声で伝えた後、ノックを受けるんです。高校生なのに、きちんと感謝の気持ちを持って、誰かのために頑張っていた。

 野球ってただのスポーツじゃなくて、仲間や感謝することの大切さを教えてくれる素晴らしいものなんだなって思いました。私自身、こんな風になりたいな、常に感謝の気持ちを忘れず、前を向いて、新しいことをやっていきたいなと。高校球児が教えてくれました。

――オーディションに合格したのは高校2年生の時ですね。

 人に夢を与えられる人になりたいと、ずっと思っていました。私、AKBグループのオーディション、3回目でやっと受かったんです。受かってからも、金曜に夜行バスで京都を出て、土日は東京でレッスンを受けて、月曜朝にバスで京都へ戻る日々。ハードでしたが、やりたいことだったから、やってこられました。

――総監督を継承して半年。チームをまとめる上で心がけていることは。

 メンバーと同じ目線で考えて、喜怒哀楽をともにすることです。プライベートでご飯に行ったり、空き時間に話したり。メンバー一人一人が自分に何ができるのか前向きに考えてくれるとうれしいなと思います。言われて気づくのも良いんですが、やっぱり自分が気づかないと変われないこと、やれないことってあるので。

――高校野球に通じますね。

 人数の多いチームは多いチームなりに、少人数なら少人数なりに悩むことはあると思うんですが、みんな共通するのは「好き」ってことだと思う。私がAKB48を大好きなように、各チームのキャプテンは野球が大好きだと思うんです。色んなトラブルが起きて、方向を見失ってしまうことだってあると思うんですけど、まず野球が好きなんだっていう気持ちを思いだして、向き合うのが大事なんじゃないかな。

――3年生は「最後の夏」に挑みます。

 勝ちたいという気持ちはみんな持っているし、負けたら悔しいと思うけど……。「負けて悔しい」と思う気持ちを持てることがもう、「勝ち」なんだと思います。真剣に取り組んでいないと、悔しいとは思わないから。それだけ真剣に野球に取り組んできたってこと。今後の人生でも、何に対しても真剣に取り組めるはずです。

――球児に応援メッセージを。

 地方大会でも甲子園でも、必ず勝ち負けがあって、喜ぶ人がいれば、悔しい思いをする人もいる。でも、その経験は絶対に無駄にはならない。いまを一生懸命、この夏を必死に生きてほしいなと思います。

 私のように、高校球児の皆さんから元気をもらっている人たちがたくさんいます。皆さんのプレーを楽しみにしていますので、体調に気をつけて頑張ってください。(聞き手・五月女菜穂)

     ◇

 よこやま・ゆい 1992年12月生まれ。京都府木津川市出身。小学生のころ、男性デュオ・CHEMISTRY(ケミストリー)のコンサートで感動し、「人を感動させられる歌手になりたい」と芸能界を志す。2009年9月、AKB48第9期研究生として加入。10年10月に正規メンバーとなり、15年12月、AKB48グループ2代目総監督に。ニックネームは「ゆいはん」。

 今夏の「熱闘甲子園」のテーマソングに決まったAKB48の「光と影の日々」では山本彩さんとともにセンターを務める。