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バーチャル高校野球

第89回選抜高校野球大会

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鳥取)甲子園の芝、実は北条砂丘育ち

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 全国高校野球選手権大会と選抜高校野球大会の会場といえば阪神甲子園球場(兵庫県西宮市)。その外野の芝のほぼ6割が7年ぶりに張り替えられ、ほとんどが鳥取県・北条砂丘産になった。来夏の第100回全国高校野球選手権大会に備えるためだが、19日に開幕する第89回選抜高校野球大会で出場校の選手らが一足早く北条砂丘産の感触を確かめる。

 風力発電の風車が立ち並ぶ北条砂丘(北栄町)。甲子園の外野に張られた芝は昨春、この砂地にまかれた。当時は茎だけの状態の種芝だった。トラクターで耕された後、水やりや肥料散布が始まった。葉が伸び、定期的に刈り込まれ、今年1月、甲子園球場に向けて出荷された。

 品種はスポーツ施設などに適しているとされる西洋芝・バミューダ芝の一品種「ティフトン419」。甲子園球場の外野の部分約9千平方メートルのうち、約5500平方メートルに張られた。

 栽培したのは、芝の生産・販売、ゴルフ場経営などをしている「チュウブ」(東京)の関連会社「チュウブ緑地」(琴浦町)。県内では北条砂丘や大山のふもとなどに保有する約175ヘクタールで芝を生産している。

 同社は甲子園球場で毎冬開かれるアメリカンフットボールの大学日本一決定戦「甲子園ボウル」で、内野に一時的に張る芝を2011年から供給。関西学生アメリカンフットボール連盟から「年々はがれにくくなっている」(山田恒治専務理事)と評価され、甲子園球場の整備を担う阪神園芸(兵庫県西宮市)は傷んだ外野の部分的な張り替えにも利用してきた。

 今回の張り替えは、第100回全国高校野球選手権に備え、部分的に張り替えた部分と産地を合わせるのが目的。金沢健児・運動施設部次長(49)は「クオリティーが高く、しっかりしたものを作ろうとし、結果を出してくれた」と話す。回復力に優れ、透水性の良さが期待できるという。

 チュウブ緑地の坂出伸一・緑化資材部長(59)によると、刈り込み回数を多くして密度を高め、ちぎれにくい、しっかりした芝に育てる工夫もしているという。坂出部長は「もともと砂で作ろうというのがむちゃな話。それができる業者は少ないですよ」と胸を張る。芝は土で栽培するのが一般的だが、砂を使うことで水はけを良くすることができたという。

 さらに、北条砂丘の強みも生かしている。砂は土に比べ、養分を保持しにくいが、北条砂丘は粒形のそろった小さい砂が多いため、肥料が地中に流出しにくく、生育しやすいという。

 現在、プロ野球12球団の本拠地のうち、天然芝を採用しているのは甲子園球場とマツダスタジアム(広島市)、Koboパーク宮城(仙台市)の3球場。いずれもチュウブ緑地の芝を使っているという。

 今回の甲子園球場向けを栽培したのは1班3人。砂を乗せた日本海からの強風と戦いながら作業を続けた。リーダーの谷本将則・緑化資材部係長(40)は甲子園ボウル向けの納品で甲子園球場に立ったことがある。「天然芝の上で跳んだり、跳ねたりして思いっきりプレーしてほしい」と19日からの選抜大会を楽しみにしている。(横山翼)

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