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東海大九州、野球できる喜び胸に神宮へ 熊本地震1年

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 今日は広いグラウンドでできる――。東海大九州の野球部は9日、八代市の県営球場でのびのび練習した。捕手の伴(3年、横浜隼人)は言った。「練習はきついこともある。でも、どこかうれしい。野球ができるということだけで」

 拠点だった南阿蘇村の阿蘇キャンパスは、地震で大打撃を受けた。近くのアパートが倒壊し、学生が犠牲になった。野球場と全部員が過ごしていた寮も、ともに使えなくなった。

 以来、練習場を求めて回る日々が続く。熊本市の付属高のグラウンドを借り、県内の公営球場、社会人チームの施設などを転々。それも週末だけだ。平日は熊本市のキャンパスの運動場を使えるが、内野より広い程度。70人余りの部員には狭く、ティー打撃など基礎に専念するしかない。

 「でも、練習を考えてやるようになった。力は伸びている」と主将の広瀬(4年、柳川)。ティー打撃でも1球ずつスイングの軌道を確認。フォームが固まり、簡単に崩れなくなった。3月からオープン戦は12勝3敗2分けと好調だ。

 くぐってきた震災の経験はそれぞれ重い。広瀬は当夜、崩れた建物に埋まった人に声をかけ続けた。「大丈夫、助けが来るから待ってて下さいと。それしかできなかった」。日常を当たり前とは感じなくなった。

 3人の仲間が辞めていった一方、ある下級生は「ここで逃げてどうする」と踏みとどまった。熊本出身で主軸の猪口(3年、東海大星翔)は「何にせよ震災を理由にしたくない」という。熊本に残ることを親に心配された伴は「みんな何か心の変化があると思う」。

 春の全日本大学選手権(神宮)には過去10回出場している。昨春はその予選となる九州地区大学選手権南部大会を辞退した。今年は先輩の分まで、という気持ちが強い。15日、神宮への初戦を迎える。(隈部康弘)

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