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第99回全国高校野球選手権大会

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大阪)河合さんに育成功労賞 「打倒私学」精神36年

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 強豪がひしめく野球王国・大阪で「打倒私学」を掲げ、36年にわたって公立高チームを率いてきた人がいる。府立市岡高校(大阪市港区)などの監督を務めた河合孝さん(61)。日本高野連と朝日新聞社が高校野球の発展に貢献した人に贈る育成功労賞に選ばれた。

 小学1年で野球を始めた。白地に紺色の文字で校名の入ったユニホームに憧れ1971年、市岡の野球部に入部。当時の大阪は、浪商(現・大体大浪商)やPL学園などがしのぎを削る「私学7強」時代だった。

 市岡は、旧制市岡中学時代から甲子園に出場する伝統校。53年まで春夏合わせて18回の出場経験を誇った。「大阪は公立が元気でないとあかん」と、朝日新聞社元社長で日本学生野球協会会長などを務めた故・広岡知男さんら熱心なOBに指導され、「打倒私学」を目標にした。

 最後の夏。4回戦でPL学園と対戦した。リードする展開だったが、終盤に大量失点して逆転負けを喫した。

 悔しさの一方で、野球のだいご味に気付いた。「野球の偏差値はPLの方が上なのに、序盤はリードできた。実力通りにならない面白さを感じた」と振り返る。教員免許を取得して、野球部の監督をめざすきっかけの一つとなった。

 80年から府立吹田で指導し、83年、市岡の監督に就任。監督7年目の87年春に選抜出場を果たした。河合さんにとって初の甲子園。1回戦を突破し、校歌を響かせた。61年以降、大阪から公立高が甲子園に出場したのは、春夏計6回。うち2回は河合さんが率いた。

 甲子園での試合と同じくらい大切に思っている試合がある。監督10年目。市岡は大阪大会8強入りをかけて、宿敵のPL学園と対戦した。相手打線を抑え込み、零封勝ちした。「10年経って、やっと勝てた。本当にうれしかった」

 公立高では、グラウンドが他部との共有だったり、練習時間が少なかったりと制限が多い。だが、強豪に100%、負けるわけではない。

 「野球偏差値70の相手でも、自分たちが60くらいの実力をつければ、10回やって1回勝てることがあるかもしれない。諦めたらあかん」。口を酸っぱくして、選手たちにそう伝える。

 「限られた環境で一緒に苦労するから、勝ったときの喜びもひとしお。仲間意識が強くなる。それが、公立高で野球をする魅力だと思う」

 昨年、定年を迎え、現在は府立港で再任用の教員として働く。監督は勇退したものの、今も監督1年目の野口諭史さん(36)らとグラウンドに立つ。野口さんは市岡時代の教え子で、河合さんの精神を引き継ぐ一人だ。

 「選手たちには、楽しさ、苦しさを両方知って、長く野球を楽しんでほしい」。今の目標は、総監督として港の大阪大会8強入りを見届けること。「打倒私学」の炎は燃え続けている。(半田尚子)

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