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バーチャル高校野球

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夢やぶれた強豪校の球児、全力尽くし感じる達成感

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 甲子園の土を踏むことを夢見て地方大会を戦い、惜しくも敗れ去った球児が、たくさんいた。全国の舞台には届かなくとも、高校野球に確かな足跡を残した強豪校の球児2人の、今の思いを紹介したい。

 「自分が成長できたのは周りの人の支え、応援があったからだと、夏の大会を終えて実感しています」。そう振り返るのは、奈良大会の準決勝で天理に敗れた智弁学園の主将、福元悠真だ。

 昨春の選抜は2年生ながら4番に座り、初優勝に貢献した右の強打者。しかし、今年は苦しい時期が続いた。警戒されるあまり、厳しい内角攻めにあい、練習試合では死球も受けた。「少しずつ打撃が狂い、バッティングが分からなくなった」。今春の選抜は2試合で1安打に終わった。

 「福元を3日間、休ませる。何もさせん」。小坂監督がみんなの前で宣言したのは、春の県大会が終わった頃だった。自分の打撃、チームのことで頭がパンク状態になっている主将への配慮だった。

 外野を軽くジョギングするだけの3日間が、心に安らぎを与えてくれた。この頃から福元は本も読むようになった。自己啓発本などを読んで、試合前の心の落ち着かせ方などを参考にしたという。

 夏を前に福元は復活した。打撃フォームを変え、6月は練習試合で7試合連続本塁打。奈良大会も17打数6安打1本塁打と活躍した。卒業後は大学で野球を続ける予定だ。

 自分たちに勝って、甲子園出場も決めた天理には「1番のライバルだけど、1番応援しているチーム。天理らしい野球をして、甲子園で楽しんで欲しい」とエールを送る。

 今春の選抜で4強入りしながら、この夏は兵庫大会の準決勝で敗れた報徳学園。2番中堅手で活躍した永山裕真は「もちろん、負けた悔しさはあるけど、やりきった感の方が大きい」と言う。

 選抜の4試合で計3盗塁を決めるなど、機動力を武器とする報徳学園の象徴的存在。夏も「つなぎ役」の2番打者として輝きを放った。犠打に盗塁、進塁打。何本も連続で安打を打てなくても、豪快な本塁打が打てなくても、チームに貢献できることを証明した。

 選抜後は1番を任された時期もあったが、「自分には2番の方が合っています。進塁打とか、色々考えながらやるのが楽しい」と話す笑顔が印象に残る。

 永山も大学に進学して野球を続ける予定。やはり、自分たちに勝って甲子園に出場する神戸国際大付のナインに対しては、こんな思いがある。「僕も春は甲子園で野球ができて、一生の宝になったので、国際のみんなにも甲子園を存分に楽しんでもらいたいです」

 昨日の敵は今日の友ということだろう。6月17日の沖縄を最初に、3839チームが参加して幕を開けた夏は、残り49校。全国屈指の強打者と言われた清宮幸太郎(早稲田実)や安田尚憲(履正社)ですら、たどり着けなかった舞台。49校それぞれに、ともに戦った仲間たちの思いが託されている。(山口史朗)

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