メインメニューをとばして、このページの本文エリアへ

バーチャル高校野球

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

勝ち負けは時の運 王さんも中田選手も最後の夏は負けた

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

 第99回全国高校野球選手権大会の抽選会が4日あり、3回戦まで組み合わせが決まった。人間でいえば、99歳だから「白寿」の大会である。1年後に控える100回大会を前祝いするような熱戦を期待したい。

 高校通算107号本塁打を放つなど、注目を集めた清宮幸太郎主将の早稲田実は、西東京大会の決勝で敗れて甲子園に出場できなかった。同校の先輩でもあるプロ野球ソフトバンクの王貞治会長は「清宮はいいバッターになるよ。俺も最後の夏、(甲子園に)出られなかったから」とエールを送った。

 そして、「勝ち負けはしょうがないんです。勝負事だから」と、後輩たちの健闘をねぎらった。

 野球界の大先輩のこの言葉を、49代表校の選手たちにも贈りたい。

 勝ち負けは時の運。大舞台で萎縮せず、背伸びせず、自分の実力を出し切ることに集中して欲しいと思う。

 王さんの最後の夏は59年前の1958年、第40回大会だった。1年夏から4季連続で甲子園に出場し、2年春には優勝投手に。2年夏の第39回大会では無安打無得点試合も達成したが、最後は東京大会の決勝で逆転負けしてしまった。

 王さんが出られなかった全国大会は、米国統治下の沖縄を含む全47都道府県の代表校が初めて集結し、大いに盛り上がった。王さんに代わって主役に躍り出たのが徳島商の板東英二投手。準々決勝では魚津(富山)の村椿輝雄投手と延長十八回引き分け再試合の熱戦を演じ、準優勝投手になった。1大会83奪三振は、今も輝く大会記録だ。

 最近では高校通算87本塁打の中田翔選手(大阪桐蔭)も、最後の夏は甲子園に出られなかった。1年夏、2年夏、3年春と3度の甲子園で計4本塁打。投げては最速151キロのエースとして活躍したが、大阪大会決勝で涙をのんだ。ちょうど10年前、2007年の第89回大会だった。

 この年も、甲子園では忘れられない名勝負が生まれている。逆転満塁本塁打で決着した佐賀北―広陵(広島)の決勝は記憶に新しい。

 一人ひとりの全力プレーが熱戦を形づくり、何年、何十年と語り継がれる名シーンが生まれる。今年もきっと、そんな夏になる。(編集委員・安藤嘉浩)

プレイバック高校野球

スマホアプリで高校野球を楽しもう
高校野球DVD販売サイト
第99回オフィシャルグッズ
高校野球関連グッズ販売
  • 新聞宅配申し込み
  • デジタル申し込み

許諾番号:9016200040Y45039