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バーチャル高校野球

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「なんやねん」悔しさ糧に成長 中日指名の市西宮・山本

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 10月にあったプロ野球のドラフト会議で、西宮市立西宮高校3年の山本拓実投手(17)が中日ドラゴンズに6位で指名された。身長167センチで、通うのは公立の進学校――。「異色」の右腕は、いかにプロへの切符をつかみ取ったのか。憧れの舞台に挑む山本投手に、これまでの道のりや抱負を聞いた。

 ――いつからプロ野球選手になりたいと思っていましたか

 野球を始めた3歳の頃からプロへの漠然とした夢はありました。週末になると、父や姉と近くの公園で一日中野球をしていました。ただ、高校に入学した時は高卒でプロを、とは考えていませんでした。大学や社会人を経て、いつかは、という気持ちは常にありました。

 ――プロを目指す中で、公立進学校の市立西宮高に進んだのはなぜですか

 中学生のとき野球部の練習をこっそり見に行って、選手が自分たちで考えて力を伸ばすチームだと思ったんです。プロ野球選手になったら、自分で何が足りないかを考えて練習することが大切だと思います。高校のときからそう取り組めないと、プロは無理だと思っていました。

 ――飛躍の転機は

 2年生だった昨秋の地区大会で敗退したことです。簡単に打ち返される球威だったし、制球もよくありませんでした。

 負けた後にそれまでの1年半を振り返ると、トレーニングでもっと意識できるところがあることに気づきました。「脚の安定感が足りないから、ここの筋肉を鍛えてみよう」とか考え出すと慣れてくるもので、次第に自分の体をコントロールできるようになったと思います。

 今年6月にあった大阪桐蔭との練習試合では真っ向勝負を挑んで3点を取られましたが、7回を3安打に抑えました。高卒でもプロに行けるかもしれないと自信になりました。

 ――持ち味は

 気持ちの強さです。僕は体が小さいから、中学の時は相手にヤジを飛ばされることもありました。でも、「なんやねん。抑えて静かにさせてやる」と思っていました。

 僕のエネルギーは悔しさなんです。昨秋に地区大会で負けたのが悔しかったから、ここまでやってこられた。悔しさが気持ちの強さを作り出したと思っています。

 ――プロ入り後、対戦したい選手は

 日本ハムに入団する清宮幸太郎選手(東京・早稲田実業高)です。僕たちの世代は「清宮世代」と言われます。僕は無名の選手だと思いますが、世代の頂点にいる打者をきりきり舞いにしたら面白いじゃないですか。

 ――故郷を離れて、名古屋での新生活がもうすぐ始まります

 同じ高校生が5人入団しますし、不安はあまりありません。いい仲間になると思いますが、同時にライバルでもあります。全員でドラゴンズの黄金期を作りたいと思っています。

 ■取材を終えて

 「高校野球の大会と違って、プロ野球のシーズンは約半年もある。必要な体が違う」と山本投手。「最後の夏」を終えてから更なる下半身強化に取り組み、お尻まわりは3、4センチほど大きくなったそうです。貪欲(どんよく)に成長を求める姿勢があるからこそ、目標だったプロ野球選手になることができたのでしょう。高校のある西宮市の阪神甲子園球場は敵地になりますが、「里帰り登板」を一日も早く見たいと思っています。(吉沢英将)

     ◇

 やまもと・たくみ 2000年1月、宝塚市生まれ。右投げ右打ち。小学1年で少年野球チームに入り、投手に専念したのは高校1年から。高校3年の夏の兵庫大会では準々決勝で報徳学園に敗れた。最速148キロの直球を武器に、スライダーやチェンジアップなど6種類の変化球を操る。体重75キロ。好きな言葉は「人に勝つより自分に勝て」。

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