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バーチャル高校野球

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青森)地方大会でもタイブレーク導入

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 高校野球の地方大会で今春から、延長に入った場合には、決められた回から最初から塁に走者を置いて点が入りやすい状況で攻撃を始める「タイブレーク制」が導入されることが決まった。青森では県内大会で採用されるのは初めて。選手の故障防止が目的だが、監督たちの間には戦い方に大きな影響はないという見方もある。

 日本高野連は10日、地方大会でも全国一律にタイブレーク制を導入することを決め、発表した。県高野連によると、県内の大会では春と秋の地区大会と県大会、夏の青森大会の計5大会に導入される。5月から始まる春季県大会の地区大会が初導入となる。

 試合の中で、タイブレークになるのは延長十三回からで、無死一、二塁の状態で試合を再開する。打順は前のイニングから継続する。試合の決着をつきやすくさせることで、選手の酷使を避けるのが目的。東北地区では2015年から春季大会に導入されてきたが、県内の大会では採用されていなかった。

 県高野連の高橋聡理事長によると、加盟校の間では「タイブレーク制では無理やり勝負を決めることになり、選手が納得できないのではないか」という声が多く、これまで導入が見送られてきたという。しかし、今回の決定に対して、高橋理事長は「選手の健康面を考えれば、やむを得ない」と理解を示す。

 県高野連は、全加盟校が集まる4月の定例理事会で各校に制度を解説したり注意事項を伝えたりする予定という。

 ■継続打順制であれば… 監督ら「影響少ない」

 タイブレーク制の導入について、監督たちはどうとらえているのか。

 2012年夏の青森大会2回戦で、板柳と七戸は延長十五回を戦った末、翌日再試合に臨んだ。当時、板柳の監督だった山口哲寛さん(48)は「人数が少ない学校だと投手の数も少なく、延長再試合は負担が大きい」と話す。両校のベンチ入りメンバーはともに20人未満で、どちらのエースも2日間で250球以上を投げ込んだ。山口さんはタイブレーク制の導入で、投手の負担が減ることには賛成という。

 タイブレーク制を経験したことのある監督たちは、打順が前のイニングから継続する継続打順制であれば、「大きな影響はないだろう」と口をそろえる。

 八戸学院光星の仲井宗基監督(47)は、11年明治神宮大会や15年春季東北大会で経験。ところが、好きな打順から始められる選択打順制だったため、試合の流れがいったん切れてしまうと感じたという。昨春の東北大会で盛岡大付(岩手)とタイブレークを戦った弘前学院聖愛の原田一範監督(40)も「試合中から延長になった時に備えて打順を考えながら戦わなければならないことが大変だった」と話す。

 ただ、継続打順制であっても「継投や代打を出すタイミングを考え直さなければいけなくなる」(仲井監督)といい、両校とも今後、練習試合でタイブレークを導入するなどして対策していきたいという。(山本知佳)