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謎の米国人球児「ジョン君」 芥川龍之介との浅からぬ縁

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 札幌市南区のエドウィン・ダン記念館には、「北海道の酪農の父」と呼ばれた彼の事跡を紹介する資料とともに、三男で1916年の第2回全国中等学校優勝野球大会を沸かせた米国籍球児のジョン・ダンが、ある人物と一緒に撮られた写真が所蔵されている。日本人らしくない容姿にも見えるその男は、小説家の芥川龍之介だと、写真を提供した親族は伝え聞いていた。

 朝日新聞社はこのほど、顔認証などの画像解析が専門で日本画像認識協会理事の山内寛紀・立命館大学名誉教授に、本社が所蔵する芥川の複数の肖像写真との比較を依頼した。

 その結果によれば、個人差が出やすい耳や鼻の外形のほか、眉と目の位置関係や顔の輪郭、髪の生え際、えくぼ、唇の形などがいずれもよく一致。顔写真の鑑定結果では5段階で最も確度が高い、1万分の一を超える精度で「同一人物」と判断できるという。

 エドウィン・ダンの長兄エドウィン・ダン・ジュニアは文学に傾倒し、芥川と親交を結んでいた。その縁で、「羅生門」や「鼻」で名を知られるようになっていた芥川が訪れた際、弟たちと一緒の写真が撮影されたとみられる。(敬称略)