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部員不足に苦しんだ野球部、元プロ選手が異例の監督に

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 プロ野球で活躍した佐賀市出身の永尾泰憲さん(67)が今春、佐賀県立太良高校の野球部監督に就任した。県高野連によると、元プロ野球選手が県内の高校野球部監督になったのは初めて。さらに甲子園に出場したことがなく、近年は部員不足に苦しんだ県立高校での元プロ就任も異例だ。

 永尾さんは4月から太良町の非常勤職員として勤めており、その傍らボランティアで指導するという。

 内野手の永尾さんは県立佐賀西高校、社会人野球を経て、1972年にドラフト1位でヤクルトアトムズ(現・スワローズ)に入団。トレードで近鉄(当時)、阪神と移った。「江夏の21球」で知られる79年の日本シリーズ・広島―近鉄や、85年の阪神初の日本一を経験。3球団全てでリーグ優勝を経験し、1千試合出場も果たした。

 現役引退後は阪神のコーチ、スカウトなどを務め、学生野球資格を回復。14年に母校・佐賀西のコーチ、今年1月からは太良のコーチになっていた。

 監督就任にあたり、「スカウトだった目線から言えば、町にはいい素材の子が多い。太良は一人ひとりを大事にする学校で、いいと思った」と話す。

 太良は90年夏の県大会で4強入り、91年春は優勝したが、2014年秋、15年春は部員不足となり連合チームで出場。一昨年夏の初戦は部員の熱中症で試合が続けられなくなり、没収試合で敗戦した。

 ただ、昨夏は12年ぶりの夏1勝を挙げており、永尾さんは「選手の個性を生かし、強いチームをつくりたい。太良から甲子園を目指す」と意気込んでいる。(黒田健朗)