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甲子園球児が競艇の道へ 小柄な体生かし挑戦 愛媛2012年2月14日0時35分
昨夏の甲子園に出場した高校球児が、競艇選手の養成学校に合格した。小柄な体に悩んでいた少年時代を乗り越えこの春、舞台をグラウンドから水上に変えて再び夢を目指す。 愛媛県・今治西高校3年の石丸海渡君(18)。身長162センチ、体重50キロ台と小柄な体ながら昨夏の甲子園に、9番セカンドとして出場し、適時二塁打を放つなど活躍した。 小学校3年で学校の野球部に入ったが、その頃から常に学年で一、二を争う背の低さがコンプレックスだった。いつも、「もう少し身長があったら」と思った。 高学年の時、たまたまテレビで見た競艇にくぎ付けになった。迫力のある鋭いモンキーターンに、水しぶきを上げて進むスピード感。興味を持ち、調べるとプロのボートレーサーを育てる「やまと学校」(福岡県)の受験資格に身長172センチ以下、体重55キロ以下という制限があることを知った。「これだ」。自分の背丈を初めて前向きに受け止められた。さらに調べ、一芸に秀でた人を対象とする受験制度があることも知った。 「甲子園に出たらやまと学校に入れる」。野球強豪校で進学校でもある今治西高に、猛勉強して進んだ。 「小さくてもできることをやる」と、野球への考えも変えた。2年の秋、投手をあきらめ、内野手に転向した。バント練習や守備練習に人一倍時間をかけ、力ではなく技を磨いた。 2年秋から試合に出られるようになり、夏の愛媛大会を目前にレギュラーをつかんだ。愛媛大会決勝では、決勝打を放ち、甲子園出場に導いた。 大野康哉監督は「コツコツと練習を積み上げて最後の最後にレギュラーをつかんだ選手。小さいというハンディを克服し、さらに新たな世界に挑戦する姿は、多くの人のお手本になるのでは」と評価する。 昨年9月、プロの選手が運転するファンサービス用の2人乗りのボートに乗せてもらった。エンジンの匂い、船底を金づちで殴られるようにあたる水の勢い。全てが新鮮だった。 12月、スポーツ推薦枠で受験し、一発で合格。「何回かは受けなければいけないと覚悟していたので本当に驚きました」 4月から1年間、学校で訓練を積み、来春以降のプロデビューを目指す。離脱者もいると聞く学校生活だが「高校野球を3年間やってきたので」と自信をのぞかせる。目指すのは最高峰のSGレースで何度も優勝するレーサーだ。甲子園で受けた大歓声を、今度は競艇場で受けたいと思っている。(松山尚幹) おすすめリンク愛媛ニュース
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