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盛岡大付、7年ぶり優勝 春季高校野球岩手県大会

2012年5月29日0時45分

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写真:一関学院―盛岡大付 6回裏盛岡大付2死二塁、二塁走者千田が、望月の左前適時打で本塁に生還。捕手佐野=花巻拡大一関学院―盛岡大付 6回裏盛岡大付2死二塁、二塁走者千田が、望月の左前適時打で本塁に生還。捕手佐野=花巻

写真:一関学院―盛岡大付 6回裏盛岡大付無死、藤田が左前安打を放つ=花巻拡大一関学院―盛岡大付 6回裏盛岡大付無死、藤田が左前安打を放つ=花巻

 第59回春季東北地区高校野球岩手県大会の決勝が28日、花巻球場であり、盛岡大付が一関学院を8―3で破って7年ぶり4度目の優勝を果たした。3位決定戦では花巻東が盛岡三を9―2で下した。上位3校は6月7日から青森県で開かれる東北大会に県代表として出場する。

 盛岡大付は、2回に守備の乱れを突き逆転。中盤、佐藤の本塁打を含む7長短打で5点を加えて突き放した。一関学院は6回、鈴木匡の適時打などで1点差に詰め寄ったが、盛岡大付のエース出口を打ち崩せなかった。

■迷わずたたき適時打

 「ここで打たなきゃまずいな」。6回2死二塁、盛岡大付の千田新平(3年)はそう思って打席に入った。

 二塁を守る千田は2回表、ゴロを捕球したが滑って投げられず、内野安打にしてしまった。さらにその裏、2死三塁の好機を三振で潰した。

 腰を低く落とし、やや内側に入った高めの直球を迷わずたたいた。打球は右中間を割る適時二塁打に。一関学院のエース鈴木匡哉(3年)はこれで降板。「外角を突こうと思ったが甘く入ったところを打たれた。悔しい」と振り返った。

 小柄な体から長打を繰り出し、関口清治監督は「一番センスがあるバッター」と買っている。ただ、考えすぎて打てなくなることがある。

 地区予選後の毎週末の練習試合では「長打を」と力むあまり、狙い球を絞りすぎ、見逃しや振り遅れが多かった。チーム挙げての1日千本の素振りでも、さなかに考え事をしてしまう。

 そんな頃、関口監督の一言で気持ちと調子を切り替えることができた。「お前は動物君。考えないで、来たボールを打ちに行け」

 7連敗中だった花巻東との準決勝では2回裏、2死から右翼フェンス直撃の適時三塁打となった。リードを奪い、そのまま逃げ勝った。打った球は何だったか、覚えていない。でもこの一打で完全に吹っ切れた。決勝でも、監督に「何も考えず、思い切って振ってこい」と送り出され、「本当に何も考えなかった」。

 優勝にもあまり笑顔を見せず、淡々と話した。「東北大会でも、自分が打ってチームに勢いをつけて、相手にかみついていきたい」(田渕紫織)

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