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北原健次さん |
優れた高校野球の指導者に贈られる今年度の育成功労賞に、県内からは大牟田北など4校で38年間監督や部長を務めた北原健次さん(67)=大牟田市唐船=が選ばれた。目立った成績は残っていないが、長年にわたる粘り強いチームづくりへの取り組みが評価された。7月8日に北九州市民球場で開かれる全国高校野球選手権福岡大会の開会式で表彰される。
北原さんが野球を始めたのは小学生のとき。大牟田北高から日体大に進み、一塁手、投手で活躍した。卒業後、体育教師となり、62年から大牟田を振り出しに大牟田北、三池、伝習館の計4校に在籍し、球児を育てた。
部員不足や練習時間の制約に直面したこともあった。体育の授業でソフトボールの上手な生徒を見つけて野球部に誘ったり、進学を目指す部員のために早めに練習を切り上げたり。
それだけに練習の内容にこだわった。「今日の練習では何をしたいか」という課題を持たせ、目的を持たない漫然とした練習を許さなかった。
チームプレーの大切さも説いた。「野球は自分だけでするんじゃなかろう。人生では、自分ば殺すということもある」
監督時代は、審判員や県高野連の理事もこなした。福岡大会の期間中は午前5時に起床し、球場入りする日も。「続けられたのは根っからの野球好きだったんでしょうね」と目を細める。
今回の受賞に、「ほかにも(表彰対象者は)いっぱいいらっしゃると思う。甲子園に行ったわけでも大きな大会に出たわけでもないし」と控えめに話す。
退職後も県高野連の運営理事を務めるが、野球以外の時間も持ち始めている。4年前から陶芸教室に通い、最近はてんこくにも挑戦。「今になって、趣味をつくっておけばよかったと思うよ」と笑顔を見せた。