7月13日に開幕する第94回全国高校野球選手権三重大会(三重県高校野球連盟、朝日新聞社主催)の組み合わせ抽選会が29日、津市一身田上津部田の県総合文化センターであった。出場63校の対戦相手が決まり、四日市市営霞ケ浦球場での開会式直後の開幕試合は、桑名西と紀南の対戦カードとなった。順調に進めば、27日に決勝戦がある。
抽選会では、近大高専、海星、三重、松阪のシード4校が各ブロックに割り振られた。その後、ノーシードの各チームの代表者が、壇上の抽選箱から、番号の書かれたピンポン球を緊張した面持ちで取り出し、校名の札を掲げた。
抽選終了後、昨夏の大会で優勝した伊勢工の河俣勇志主将(3年)は「今年も初戦で勢いに乗り、連覇をめざしたい」と話した。
■各ゾーン対戦の見どころ
〈Aゾーン〉
第1シードで春季県大会優勝の近大高専を軸に、実力のある皇学館、宇治山田商、津田学園がせめぎ合う激戦区。
近大高専は、スローカーブが持ち味のエース左腕倉田を擁し、春の東海大会で準優勝を果たした打線の勢いと粘り強さを再現できるか。地力と機動力が持ち味の皇学館、長打力のある3年生を中心に得点力のある宇治山田商、春の桑員地区大会で1位の津田学園が、それぞれ上位をうかがう。
昨夏の県大会で4強の四日市は投手が安定するかどうかが鍵となる。四日市工は緻密(ちみつ)な守備と走塁で、相手のペースを崩せるか。上野はスピードのある瓦井、技巧派の中島の両投手がそろう。鈴鹿は堅い守備を持ち味に上位をうかがう。
〈Bゾーン〉
ともに総合力のある松阪と四日市南が初戦でぶつかる。松阪は最速148キロの直球と落差のある変化球が武器の左腕竹内をエースにおく。四日市南は投手陣を中心とした内野の堅い守備が身上。同じカードだった春の県大会3位決定戦では松阪が10―0で大勝したが、実力差は大きくない。
春の中勢地区1位の津商は投打のバランスがよく、勝ち上がる力がある。集中力のある桑名、打撃が魅力の宇治山田、安定した投手陣と守備の名張桔梗丘は力が近接する。
互いに手の内を研究し合う鈴亀地区の亀山と白子はどう戦うか。昨夏は1、2年生の活躍で8強入りした津の奮起も期待される。暁も右腕野口の投球がよく、あなどれない。
〈Cゾーン〉
春の県大会準優勝の海星が、強豪校の菰野、いなべ総合を迎え撃つ。
春の決勝で近大高専と延長15回の大激戦を見せた海星は、昨夏の大会でも好投を見せたエース内橋が持ち前の勝負強さを発揮できるか。浅川、脇坂、山中、浦嶌ら左右の投手陣が充実している菰野は、シード外から4年ぶりの甲子園出場を狙う。長打力のある辻を中心に打線が力を発揮し、得点を重ねられるか。2年ぶりに夏の甲子園を狙ういなべ総合は積極的な打撃で、打線に穴がない。
昨夏準優勝のチームから粘り強さと集中力を継ぐ津西にも勢いがある。南伊勢、久居も地力があり、上位をうかがう。夏2連覇を狙う伊勢工は初戦突破で勢いをつけたい。
〈Dゾーン〉
各校の実力がかなり近接し、混戦が予想される。
春の選抜大会で2回戦に進んだ三重と投手力のある木本が激突する1回戦が、最大の見どころのひとつ。三重のエース三浦は、自らの失点で春の県大会4強入りを逃した悔しさをバネに、夏の大会に照準を合わせる。豊富な練習量で打撃力を上げた野手が援護する。木本は力のある山崎と制球に定評のある岩田の二枚看板で挑む。
四日市四郷は打たせて取る試合運びで、春の県大会では優勝した近大高専を相手に好勝負を見せた。総合力のある久居農林と機動力が信条の津東、堅守の四日市商と試合経験の豊富な四日市中工のカードは、それぞれ同地区どうしの対戦で好勝負になりそうだ。