春季近畿地区高校野球大会(主催・近畿地区高校野球連盟)の決勝が3日、兵庫県明石市の明石トーカロ球場であり、大阪桐蔭(大阪)が4―0で智弁学園(奈良)を破り、8年ぶり2回目の優勝を果たした。
大阪桐蔭が今春の選抜大会後、初先発したエース藤浪の好投で智弁学園打線を封じた。
大阪桐蔭は2回、無死満塁から妻鹿の中前安打で2点を先制。3、7回にも加点した。「制球と球のキレを意識した」という藤浪は要所を締め、7回を被安打6、無四球無失点に抑えた。
智弁学園は4回を除いて毎回走者を出したが、得点には結びつかず。8強入りした昨夏の甲子園からエースを務める青山を援護できなかった。
試合後、大阪桐蔭の西谷浩一監督は「いい投手と対戦できたのは収穫。夏に向け、さらに打線の勝負強さを磨きたい」と力を込めた。智弁学園の小坂将商(まさあき)監督は、初回に2番打者の山口が打球を指に当てて負傷退場し、選手たちが浮足立ったと振り返り、「相手の方が落ち着いていた」と話した。
■久々先発 制球手応え
大阪桐蔭が今年に入って公式戦負けなしの16連勝で優勝した。エース藤浪晋太郎投手(3年)は2カ月ぶりの先発のマウンドに立った。選抜では150キロを超える直球で押したが、この日は球速は140キロ台前半。だが、低めを意識した投球で相手を打ち取った。
選抜後、安定した制球を身につけようと走り込みなどで足腰を鍛えてきた。この日も無四球の投球。2回には、単打や味方の失策などで1死二、三塁とされたが、後続を低めへの変化球で2者連続三振に仕留めた。「球威よりも制球を重視して抑えられたのがよかった」
ただ、7回には連打を浴びるなど「後半に制球の意識が甘くなった」と反省。長丁場の大阪大会に向け、「最後まで集中力を持続できるようにしていきたい」と前を見据えた。
一方、内野陣が3失策と守備面では課題も見えた。目標の春夏連覇に向け、西谷浩一監督は「これでは夏は勝てない。もう一度鍛え直したい」と表情を引き締めた。(佐藤達弥)