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かちわり復権、凍結ペットボトルに反撃 猛暑続く甲子園

2010年08月18日

 夏の甲子園といえば「かちわり氷」。第92回全国高校野球選手権大会が開かれている阪神甲子園球場はこの夏、球場の全面リニューアルを記念して、かちわり氷の復権に力を入れている。ここ数年はペットボトルの飲料水におされてきたが、猛暑も手伝い、前年の2倍も売れる日がある。

写真炎天下で、アルプス席ではかちわり氷が飛ぶように売れていく=阪神甲子園球場、京谷写す

 「甲子園名物、かちわり氷いかがですかー」。観客席に売り子の声が響くと、次々に手が挙がった。三重県桑名市から家族4人で観戦に来た会社員の高木学さん(39)は「袋入りなので体や飲み物を冷やし、溶けたら飲める。重宝します」と話していた。

 かちわり氷は、約20センチ四方のポリ袋に一口サイズの氷約400グラムが入った商品。水を吸うストローもついている。1957年夏に1袋5円で売り出され、80年代には1日で1万個以上が売れた。92年に今と同じ200円になった。

 ところが、99年ごろから球場内の売店で500ミリリットルのペットボトルの水を凍らせて売り出すと、かちわり氷の売り上げは急減。ペットボトルが1日5千〜6千本売れるのに対し、かちわり氷は3千〜4千個と低迷した。

 しかし、かちわり氷は夏の甲子園の風物詩。リニューアル工事が終わった今年、阪神甲子園球場で飲食担当の牛尾健太郎さん(33)は「かちわり祭り」を提案した。「お客さんに甲子園を体感してほしいと思った。炎天下でかちわりを体に当てる心地よさは格別です」と話す。

 球場は、これまで高校野球期間に限っていたかちわり氷の販売を、7月27日のプロ野球から開始。30人の売り子に加え、球場内15カ所の売店でも売り始めた。

 そのうえ、今年は猛暑。球場の気温を観測する気象情報会社「ウェザーニューズ」によると、開幕以来、甲子園の気温は風の通る上段でも連日30度を超えている。

 7万人の観客が入ったお盆休みの14、15日は、例年の約2倍にあたる6千個以上が売れた。1人で500個近くを売った売り子もいた。

 牛尾さんは「予想以上。若い人には新鮮で、中年以上の人には懐かしく感じてもらえたのでは」とみている。(京谷奈帆子)


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