今夏の第94回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高校野球連盟主催)の期間中、阪神甲子園球場に流れる大会歌「栄冠は君に輝く」を、今年は鹿児島、熊本の高校生が歌うことになり、6日、鹿児島市で収録があった。
参加したのは鹿児島県の松陽、鶴丸、鹿児島の3校と熊本県の水俣高校のいずれも合唱のクラブに所属する生徒121人。演奏は松陽高校の吹奏楽部の2、3年生66人が担当した。
夏の大会で甲子園で流れる大会歌はプロの歌手が歌ってきたが、昨年の東日本大震災を受け、被災3県と17年前に被災した阪神大震災の地元兵庫の高校生が復興への願いをこめて歌った。そして、今年からは各地の歌声を球場に届けようということになった。
各校で練習を重ねてきたがこの日初めて4校が顔を合わせ、最後の調整に臨んだ。鹿児島高校で合唱を指導する片倉淳教諭が指揮棒を握り、「自分の思いを伝える気持ちで」「歌詞に感情を込めて」などとアドバイス。本番では、生徒たちが球児への熱いエールを、笑顔で歌い上げた。
中学時代、野球部で野手だった松陽高校1年、太田怜さん(15)は「自分がグラウンドに立っている緊張感を思い出し、全力でプレーする球児たちを励ます気持ちで歌った」と話していた。
第94回全国高校野球選手権大会は、8月8日に15日間の日程で開幕する。(溝越賢)