第78回選抜高校野球大会(日本高野連、毎日新聞社主催)は30日、東海大相模が2回戦で清峰(長崎)と対戦し、延長14回の熱戦の末、2―3で敗れた。1点差の8回に、田中大の適時二塁打で追いつく粘りを見せたが、先発の高山が力尽きた。前回出場の昨年に続き、8強入りはならなかった。2回戦を突破した横浜は、31日午後1時半から準決勝進出をかけて早稲田実(東京)と対戦する。
◎…時折強い雨が降る悪天候の中、東海大相模は延長14回、清峰に決勝点を許し惜しくも競り負けた。
東海大相模は3回表、清峰に押し出しで先制を許した。しかし、次打者を併殺にしとめ、流れを引き寄せると、裏に先頭の鈴木が左前打で出塁。四球二つと犠打で1死満塁とし、竹内が左翼に犠飛を打ち、すぐに追いついた。
その後、打線は清峰先発のエース有迫の球に的が絞れず無得点が続いた。6回に犠飛で再び1点リードされたが、8回、四球の竹内を一塁に置き、田中大が今大会初安打となる適時二塁打を右中間に放ち、再び追いついた。
9回以降はお互い好機はつくるものの、膠着(こう・ちゃく)状態が続き、試合は延長14回を迎えた。
清峰は失策で出塁した田辺を犠打で送り、2死二塁。有迫の左前打でかえり、勝ち越した。
先発高山は序盤は制球に苦しんだが、中盤以降持ち直した。カーブとスクリューを低めに集め、持ち味の打たせて取る投球で、清峰打線をほんろう。決勝打を許したものの、延長14回193球を1人で投げきった。
◆いい球振れず(東海大相模・兵動悟主将)
勝てる試合だった。悔しい。球の見極めが大事だったのに、いい球を振れなかった。打てないと気づいてから焦りが出た。大舞台で力を発揮するのは難しい。夏に戻ってこられるように強い気持ちで練習したい。
◆一押し出来ず(東海大相模・門馬敬治監督)
清峰はどんな場面でも平静で、経験を感じた。8回、田中大はチームが苦しんでいるときによく打った。意気が上がったが、あと一押しが出来なかった。高山は最後まで気を切らさず、丁寧に投げた。
◆4番の意地見せた一振り 東海大相模・田中選手
試合前から降っていた雨がやみ、日が差した。1点差で迎えた8回、1死一塁。東海大相模の4番田中大二郎君は清峰のエース有迫亮君の初球、高めの直球を思い切り引っ張った。打球は右中間を破り、走者竹内和宏君をかえした。田中君は思わず、両拳を突き上げた。
昨年の選抜で2試合連続の本塁打を放ち、一躍注目選手となった。しかし、今大会はマークが厳しく、この打席まで無安打が続いた。「自分が打たなければ」。4番を気負いすぎていたが、この日4回目の打席は違った。「開き直って、フルスイングできればいいと思って打席にたった」という。
試合は延長14回まで激闘が続いたが、2対3で敗れた。「甲子園はやってきたことがそのまま出る場所。悔しいけど、夏につながると思って、また鍛え直します」