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「大越チルドレン」26日初陣 早鞆「勝利が恩返し」

2012年3月26日12時0分

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写真:大越基監督(左)の話を聴く早鞆の選手たち=兵庫県西宮市拡大大越基監督(左)の話を聴く早鞆の選手たち=兵庫県西宮市

 かつて甲子園の決勝のマウンドに立ち、プロとしても活躍した大越基(おおこし・もとい)監督(40)が率いる早鞆(はやとも)(山口)が26日、初の選抜に挑む。新3年生たちは就任直後に入学した「大越チルドレン」。監督を慕って県外から入学した選手も多い。

 大越監督は1989年に仙台育英(宮城)のエースとして春夏、甲子園に出場。夏は準優勝した。早稲田大などを経て、ドラフト1位でプロ野球のダイエー(現ソフトバンク)に入団。2003年に引退後、教員免許を取って09年秋から監督に就いた。

 チームのエースナンバーを背負うのは、北九州市出身の間津裕瑳(あいづ・ゆうさ)君(3年)。九州選抜でもプレーして強豪校からの誘いもあったが「プロの技術を学びたい」と早鞆を選んだ。声をあげて力投する姿が高校時代の監督にそっくりで、今では「大越2世」と呼ばれる。

 遊撃手で主将の宮崎竜之介君(3年)の福岡県赤村の自宅には、小学生の頃、野球教室に指導役で来た大越監督と撮った写真が飾ってある。間津君とともにボーイズリーグ九州選抜の主力だったが「大越先生がいるから」と早鞆に入った。

 中堅手の中村要君(3年)は同県宮若市出身で幼い頃からのホークスファン。毎月のようにホークスの試合に通い、現役時代の監督のプレーも見た。「大越先生に教えてもらいたかった」

 だが「チーム大越」の道のりは険しかった。夏の山口大会。一昨年は2回戦、昨年は3回戦で敗退と、なかなか結果が出なかった。「このままでは辞めなくてはいけない」。監督は率直に選手に告げた。すると、危機感が生まれた。

 「先生がいなくなったら早鞆に来た意味がない。結果を出さなくてはいけないと部員たちで話し合った」と宮崎君。「私生活が野球につながる」との監督の言葉を信じて、早朝のごみ拾いを日課にするなど、生活面から意識を変えてきた。

 その高校生たちが、監督が準優勝を果たした甲子園の舞台に立つ。「ここでの勝利こそが恩返し」。選手たちの思いは一つだ。(高田正幸)

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