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コラム「心地よい生活の知恵」

布団を干し、掃除機をかける

2007年11月22日

 毎日使う布団には、寝ている間に発散した身体からの湿気が布団に吸着しています。その湿気量はおよそコップ一杯分と言われます。布団が湿気を含むと、温かさが失われるだけでなく、湿気とともに汚れを好み、布団に住み着きやすいダニの温床ともなるのです。布団を時々日光や風に当てて干すのは、何より布団内の湿気を発散させるためです。湿気が発散されれば、ワタが柔軟性を回復させ、温かさを取り戻し、布団をすみかとしているダニも繁殖させないようにできるわけです。

イラスト

  

 日差しが短くなってくるときの布団干しは、風に当てることがポイントです。日光で干すより風で湿気を飛ばすようにします。朝10時頃から干し、遅くとも2時か3時までには取り込むのが肝心です。朝早く、8時頃では地面から発散する湿気がありますし、また3時を過ぎると、日が落ちてかえって湿ってくるからです。

 日差しのないときには、室内で椅子を2脚離して並べ、布団を椅子に覆うようにかけて干します。このとき窓をわずかに開け布団に風を入れます。これだけでも湿気が発散されます。

 湿気が少なくなれば、布団が好きなダニの生息も減ることになるのですが、ダニの死骸は布団に残ったままです。この死骸がアレルギーの原因になるとも言われますので、湿気を除いたときは、ダニ死骸除去も併せてやっておきましょう。といっても難しいことではありません。布団に掃除機をかけるのです。布団に掃除機をかけるには、専用アタッチメントがありますが、無ければ床用アタッチメントにストッキング、ナイロン製靴下などを被せます。これらを被せるのは、吸い込みを落とし、布団が吸い込まれるのを防ぐためです。

 布団干しを終えた布団を広げ、アタッチメントをゆっくり押し動かしながら、掃除機をかけていきます。ゆっくり動かすことで、奥に入り込んでいるダニ死骸も取り除くことができるのです。ダニ発生は夏が一番と思われがちですが、室内を閉め切り暖房をつける冬にも発生するのは十分ありえることです。

 温かさが大切な冬の寝具ですから、時々は干してダニ死骸を除く手入れを忘れずに。

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プロフィール

阿部絢子(あべ・あやこ)
1945年、新潟県生まれ。生活研究家、消費生活アドバイザー。薬剤師として洗剤メーカーに勤務した経験などを生かし、暮らしをより豊かにするためのヒントを提供している。
著書に「アイディアいっぱい!整理・整頓術」(ちくま文庫)「これならできる家事整理術」(講談社)「これだけやれば充分 手抜き家事のコツ」(岩波書店)「快適に暮らす小掃除術」(集英社)「からだの力を取り戻す おうち薬膳」(青春出版社)など。

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