現在位置:asahi.com>暮らし>コラム>荻原博子の”がんばれ!家計”> 記事

コラム「荻原博子の”がんばれ!家計”」

生命保険で、お金が借りられる?!

2007年11月28日

 何かでお金が足りなくなると、すぐにキャッシングできるカードでお金を借りてしまうという人が多いようです。

 キャッシングは、確かに手軽で便利な面もありますが、その代わり、意外に利息が高いのです。カードによっては、15〜20%くらい払うものも多いです。

 どうしてもお金を借りなくてはならないなら、今、加入している生命保険を担保に借りられないか、保険会社に聞いてみましょう。

 貯蓄性がある生命保険や損害保険には、契約者貸し付け制度といって、自分の保険を担保にしてお金を借りられる機能があります。貯蓄性のある保険とは、生命保険なら終身保険や養老保険、子ども保険など。損害保険なら、積立型の商品です。

 借りられるのは、解約したら戻ってくるお金(解約返戻金)の7〜9割程度。金利は保険に加入した時期にもよりますが、生命保険の場合、94年3月までの加入者なら5.75%、94年4月から96年3月までなら4.75%、96年4月から2001年3月までなら3.75%、2001年4月以降は3%など。

 実は、生命保険会社では、貯蓄性の保険を預かると、予定利率という一定の利回りで運用しています。ですから、その分を差し引くと、だいたい実質1%程度で借りることができる計算になります。

 保険会社の中には、顧客用のカードを発行していて、このカードを使うと、最寄りの銀行のATMから契約者貸付けでお金が借りられたり、貯まっている配当を引き出すことができるところもあります。

 借りたお金は、全額あるいは一部をいつでも返済することができますが、もし、未返済のまま満期になってしまったり、被保険者が死亡した場合には、借りたお金とその利息は、満期金や死亡保険金から差し引かれます。

 もし返せなくても、自分の保険で精算できて負債は残らないので安心。安易にキャッシングに走る前に、保険で借入れできないか調べてみましょう。

PR情報

プロフィール

荻原博子(おぎわら・ひろこ)
1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。
著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学習研究社)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

このページのトップに戻る