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コラム「荻原博子の”がんばれ!家計”」

ドル預金の注意点は?

2008年03月19日

 円高が、進んでいます。きっかけは、サブプライムローン関連でベアー・ターンズ(米投資銀行)が破たん寸前だったことで、ドルが売られまくったから。

 そんな中、ドル預金が人気になっているようです。

 ドル預金とは、日本円をドルに換えて預ける預金。日本の預金と同じで、預けたお金にあらかじめ決まった利息がついて戻ってきます。

 ただ、日本の預金とちがうところは、預けるときに円をドルに替えて預け、引き出すときにドルを円に替えるので、その時点の為替次第で儲かったり損をしたりすること。たとえば1ドル100円の時に100万円を預け、引き出す時に1ドルが110円の円安になっていれば10万円儲かりますが、90円の円高になっていれば10万円も損をします。

 この計算の中には、為替の取り扱い手数料や利息や税金を無視した数字ですが、実際の取引では、これらのものも関係してきます。

 今、ドル預金をしようと思うなら、いくつかの鉄則があります。

 まず、手数料の安い銀行を選ぶこと。通常の銀行なら、預ける時と引き出す時に1ドルに対して合計2円の手数料がかかりますが、ソニー銀行ではこれが50銭になります。為替の値動き自体は同じなので、手数料が安いところを選んだ方がおトク。

 また、余裕の資金で行うこと。外貨預金はリスクがあるので、損をしても放っておけるくらいのお金でしなくてはいけません。さらに、一度に投資するのではなく、何度かに分けて投資すること。

 たとえば、手元に100万円あったら、98円で10万円買い、95円で10万円買い…といった具合に、下がったら買って購入コストを下げるようにしましょう。購入コストが下がれば、そのぶん、リスクも減ります。

 この円高は、日本円の価値で買われているのではなく、ドルが売りまくられているものですから、サブプライムローン問題の底が見えてくると、また、ドルの買い戻しが入り、円安に向かうかもしれません。

 ただ、その時期がいつになるのかはわからないので、くれぐれも余裕のお金でやってくださいね。

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プロフィール

荻原博子(おぎわら・ひろこ)
1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。
著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学習研究社)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

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