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コラム「荻原博子の”がんばれ!家計”」

銀行破たんへの不安が再燃!?

2008年04月02日

 新銀行東京のずさんな経営が露呈し、この銀行に預金を預けている人たちの間に、不安が広がっています。

 今回、出資した税金1000億円に加えて、新たに400億円の税金が追加投入されることが決まりました。

 けれど、個人的には、400億円の税金を新たに入れても、焼け石に水で問題は解決しないと思います。

 なぜなら、新銀行東京には、約5000億円の預金があり、この預金者が、銀行の将来を不安に思って預金を引き出す可能性があるからです。仮に、5000億円のうち半分が引き出されたとすると、2500億円の預金の支払いに応じなくてはいけないことになります。

 けれど、そんなお金はないので、そのお金を工面するために、今、中小企業に貸し出しているお金を返してもらうということになるでしょう。

 これは、貸しはがしが起きるということで、貸しはがされた中小企業が倒産などの憂き目に遭うと、社会問題になります。それを避けるには、再度、巨額な都民の税金を投入しなくてはならなくなるでしょう。もし、巨額な税金投入ができないということになれば、銀行は経営破たんする可能性があります。

 ただ、銀行が破たんしても、実際に預金している人は、元金と利息を合わせて1000万円以下なら、預金保険機構で守られるので心配することはありません。問題は、1000万円を超えている人。こういう人は、預金がカットされる可能性があります。

 では、今回の問題は、どのように解決すれば良いのでしょうか。

 大切なのは、今ある負債を迅速に処理すること。そのためには、石原氏が知事を辞めてけじめをつけ、銀行をここまで駄目にした人たちの罪を徹底的に追求し、隅々まで情報公開してうみを出しきることです。

 その上で、プロの銀行経営者に業務を任せ、立て直してもらうことです。こうした方針がはっきりすれば、預金者も安心して、預金の流出も止まると思うのですが。

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プロフィール

荻原博子(おぎわら・ひろこ)
1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。
著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学習研究社)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

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