現在位置:asahi.com>暮らし>コラム>荻原博子の”がんばれ!家計”> 記事

コラム「荻原博子の”がんばれ!家計”」

サラリーマン家庭は、半年後から保険料負担増!?

2008年04月09日

 4月にスタートした、後期高齢者医療制度。名前がよくないということで、福田首相が制度名を長寿医療制度に変えるように指示しました。

 この制度は、75歳以上の老人と65歳以上の障害者(1級〜3級)を、現行の医療制度から切り離し、新しくつくった制度に入れてしまうというもの。そして、この制度を維持するために、今まで保険料を支払わなくてもよかった老人にも保険料負担が出てきます。

 保険料は、確実な徴収を目指し、年間18万円以上年金をもらっている人は、年金から天引きされるシステムになっています。

 現在、国民健康保険に加入している人は、この4月15日から、年金から保険料が天引きになります。

 保険料は、全国平均で年間8万円前後。もし、生活が苦しくて保険料が払えないとなると、厳しいペナルティーが待っています。

 現在、国民年金保険では、保険料を一定期間滞納していると、保険証を取り上げられ、代わりに資格証明書が発行されます。資格証明書だと、保険証とちがって、病気を診てもらう時に、かかった費用をいったん全額支払わなくてはなりません。そのうえで、後から保険の負担外のお金を戻してもらえます。

 つまり、当面のお金が支払える能力が無いと、医者に見てもらえないという事です。

 ただ、国民健康保険者でも、今まで75歳以上は、この厳しいペナルティーから外されていました。けれど、新しい制度では、75歳以上でも、このペナルティーがかかります。

 サラリーマン家庭では、今まで収入が少ない75歳以上は、扶養家族なので保険料を負担しなくてもよくなっていました。新しい制度でも、こうした家庭にいきなり負担が来るのはきついだろうという事で、当初半年は保険料を払わなくてもいいことになりました。

 けれど、それ以降は負担が出てきますから、今のうちに覚悟しておいたほうがいいでしょう。

PR情報

プロフィール

荻原博子(おぎわら・ひろこ)
1954年長野県生まれ。経済ジャーナリストとして幅広く活躍。デフレを見越し、借金を減らし投資を控える「資産防衛」を一貫して提唱。現在、テレビ・雑誌・新聞などを通じて不況時の生活防衛策や、保険、金融、住宅問題など実戦的な提案を発信している。
著書に「荻原博子の家計まるわかり読本」(学習研究社)「生命保険は掛け捨てにしなさい!」(ダイヤモンド社)など多数。監修した「ボクたちの値段」(講談社)も好評発売中。

このページのトップに戻る